ここ最近、いろいろなところで業務提携や合併などが進んでいます。
銀行や保険会社が過去に目立っていて、最近は百貨店やコンビニなどの小売業も業務提携や合併などが増えてきました。こと、自動車業界も業務提携は当たり前のようになってきて、最近は3つのグループができてきました。
いろいろな効率化を求めて提携や吸収合併が行われてきていますが、それによってユーザーに良い効果があればありがたいと言えばありがたい話ではあります。
自動車業界は合併というのはあまりないので業務提携が基本です。ここで、最近の自動車業界のグループの動きをざっくりとみていきたいと思います。
国内自動車業界の大手3グループ
国内の自動車業界においては、大きく分けて3つのグループがあります。
- トヨタ系
- 日産ルノー系
- ホンダ
です。長らくのトップ3がそのままグループになっていってるので、わかりやすいかと思います。
トヨタ系
多くの子会社や関連会社が多いトヨタグループです。乗用車を生産している自動車メーカーでは
トヨタ、ダイハツ、スバル(富士重工業)、スズキ、マツダでしょうか。ダイハツはトヨタの完全子会社、スバルは資本提携、スズキとマツダは業務提携になっています。
日産ルノー系
日産はルノーと資本提携して、ルノーの傘下になっています。そして日産は三菱自動車の株式を取得して子会社化しています。
ホンダ
ホンダは単独ですが、規模が大きいので結果としてグループとして扱われています。登録車よりも軽のほうが人気が出ていてN-BOXがロングセラーになっていますね。
グループの利点
業務提携などを行う場合、自動車メーカーでは大抵技術提携が絡んできます。それぞれの長所を合せたクルマが制作されたり、OEMでクルマを供給したり、さらにはグループ内他社のクルマを販売したりと、そのメーカー車ではユーザーのカバーが出来ない場合、グループのクルマを提供して顧客を囲い込んでおくということができます。
実際トヨタのディーラーでは、トヨタ、ダイハツのクルマは当然としても、スズキのクルマを購入することができるところがあります。軽自動車がメインのダイハツとスズキのクルマを併売しているのは、ディーラーでも行われているということですね。トヨタはかなりラインナップが広いですが、販売チャネルによっては無い車種もあります。そういうところをカバーできるというのは大きいと思います。
なお、日産はルノーのクルマも前から売っていますし、部品供給も共通化しているので、見た目2ブランド販売になっている感じです。
ホンダは単独ですが、無限のパーツが欲しくてもをホンダからよりはスバルからのほうが入手しやすいという変な状況だったりするので、ホンダはよくわかりません。
最後に
各メーカーがグループを組んで効率化を進めるのは悪いことでは無いと思います。ユーザーとしては良いものができれば安く入手できる方が良いので、開発費の削減や開発期間の短縮によってコストも下がるという提携は歓迎するべきかと思います。
うまく相乗効果を出して、より良いクルマを提供して欲しいと思います。○