ダイハツ工業が久々に新しい軽の商用バンを発売しました。
軽の商用バンといえば、ダイハツはハイゼットカーゴ、スズキはエブリィ、ホンダはアクティという御三家で、ダイハツとスズキが火花を散らしてシェアを奪い合っている状態になっています。
軽の商用車はモデルチェンジの間隔が大きいので、10年更新されないことも珍しくはありません。ここでダイハツから新しい商用バンが出るということで、フルモデルチェンジが行われるかと思えば、実は違うタイプの商用バンが発売ということになりました。
結構珍しいタイプの商用バンですので、少し話題に触れてみたいと思います。
新しい軽商用バン、ハイゼット キャディー
新しいクルマの愛称は「ハイゼット キャディー」となっていて、従来のハイゼットカーゴとは全く違うタイプの商用バンとして世に出てきました。
今回のハイゼットキャディーは、積載量よりも使い勝手等を重視した物となっていて、ハイゼットカーゴのような大量の荷物を積んで運ぶような運送会社が使えるような仕様ではありません。
どちらかと言えば、軽の乗用ワゴンを貨物用に転用した作りになっており、乗用車の使い勝手のまま貨物用に使えるものになっています。
おおまかな特徴
基本は、乗用軽自動車の「ウェイク」から後部座席を外して、荷室を平らにした感じになっています。ですので、荷室は軽商用バンとしてはかなり短めになっていて、従来の軽商用バンと同じようには使えません。
盛大積載量も150kgとかなり少なく、ハイゼットカーゴの350kgとは比べ物になりません。
しかし、大量の物、大きなものを運ぶ用途ではない場合では、かなり使いやすいクルマに仕上がっています。もともとウェイクは軽乗用車の中でも荷室が大きくつくられているので、その性格はそのまま受け継がれています。
また、スマートアシストIIが搭載されていて、安全面では軽商用バンの中でも抜けているというか、装備されている車種が少ないのでひとつのアドバンテージになります。
ウェイクの荷室を貨物用にアレンジしてあるので、運送会社のような業務では厳しいですが、ちょっとしたお店の商品配達などの軽い用途には十分使えるクルマになっています。
最後に
ハイゼットカーゴほどの荷室を必要としない人は、軽乗用バンを構造変更して貨物用にしている人が多くいましたし、構造変更などを知らない方や面倒な方は、我慢してハイゼットカーゴを使うしかありませんでした。
そういうユーザーには、今回のハイゼットキャディーは使い勝手が軽ワゴンになるので、かなり魅力的なものに映るかもしれません。普通に貨物用として買うことができますし、構造変更しないのでメーカー保証も受けられます。ですので、安心して乗ることができる軽い用途で使える軽商用バンとして、もしかしたら結構人気が出るかもしれません。
乗用ベースのクルマですから燃費も良いので、軽自動車税を安くする為にハイゼットキャディーにするという選択肢もあるかもしれません。ダイハツがリリースした新しいタイプの軽商用バンのハイゼットキャディーに期待してみましょう。○