最近高齢者のクルマによる交通事故がよくニュースで報道されています。
70歳を超えると事故が増えるといったり、認知症の検査を受けなければ免許の更新が出来ないなど、だんだん高齢者が自動車運転免許証を保持していくのが大変になってきて、特に郊外に住んでいる方は苦労なさっているかもしれません。免許証を自主返納して運転経歴証明書にすると街中でお得になったりするということで、警察側は高齢者の運転免許証を自主返納してもらう方向になっているようです。
確かに高齢になると注意力がどうしても低下してきて、事故も起こりやすくなってきます。そういう世間の流れに沿って、我が家でもひとり運転免許証を返納して運転経歴証明書をもらってきました。
今回は、千葉運転免許センターで運転免許証の返納から運転経歴証明書をもらうまでの流れを書いておきたいと思います。他県の免許センター等でも大差はないと思います。前もって言っておきますと、運転経歴証明書の受付は平日のみ午前8時30分から11時、午後1時から4時までになります。
千葉運転免許センターで運転経歴証明書をもらうまでの流れ
運転免許証の自主返納から運転経歴証明書をもらうには、幾つかの準備が必要です。事前に必要なものを用意しておきましょう。
- 有効期限内の運転免許証
- 印鑑(認印)
- 住所が変わってから届け出をしていない場合は、現住所が分かる書類(発行日から6か月以内の住民票、変更後の住所が記載された保険証、在留カードなど現住所がわかる公的証明書)
- 手数料1,000円
これを前もって用意しましょう。警察署での手続きでは必要な顔写真は運転免許センターでの手続きでは必要ありません。
千葉運転免許センターは海浜幕張にあり、鉄道を挟んだ反対側にはイオンモール幕張新都心があります。
所在地:〒261-8560 千葉市美浜区浜田2丁目1番
クルマで行くのは可能ですが、結構人が多いので場合によっては駐車場が満車になって、空いた所の争奪戦が繰り広げられます。また、免許の自主返納する人がクルマで行って帰りは無免許のようなことは無いようにしましょう。
窓口に行って運転経歴証明書の取得を伝える
運転免許の申請取り消し(自主返納)、運転経歴証明書の取得は同じ流れで行なえます。
4番窓口のうち、一番右が運転免許の申請取り消し(自主返納)と運転経歴証明書の窓口になっています。こちらに運転経歴証明書を取得する本人が行って、その旨を伝えます。名前を聞かれますので本人の名前を伝えてしばし待ちます。
申請書をもらう
窓口で名前を呼ばれた時に運転免許証を渡します。そして運転免許証を返納するに際しての注意事項を説明されます。大まかに言うと
- 取り消し通知書を出した時点でクルマには乗れなくなる
- 運転免許の取り消しの処理を取り消しできず、免許が必要になったら1から取り直し
- 運転経歴証明書に有効期限はない
- 運転経歴証明書は運転免許証よりは本人確認書類としても効力が低い
- 1,000円かかる
でしょうか。
それでも良ければ、免許センター側で「運転免許取消申請書」と「運転経歴証明書交付・再交付申請書」を作りにかかりますので待ちます。
窓口で呼ばれて「運転免許取消申請書」と「運転経歴証明書交付・再交付申請書」を渡されます。記入が必要な場所を丁寧に教えてくれるので安心です。書類に必要事項を記入して収入印紙(1,000円)を購入して貼るように言われます。
書類に必要事項を記入して収入印紙を購入する
渡された書類は2枚。「運転免許取消申請書」と「運転経歴証明書交付・再交付申請書」です。
「運転免許取消申請書」は、運転免許を取り消すために申請する書類です。自分で免許を取り消す申請のことを俗に自主返納と俗に言うのですね。
書く内容は
- 申請する日(本日)
- 氏名
- 性別
- 電話番号
です。取り消すのは結構簡単な手続きなのですね。
そして、運転経歴証明書を申請するのが、「運転経歴証明書交付・再交付申請書」というそのままですね。これに必要事項を記入して収入印紙を購入して貼ります。
書いた内容は
- 申請日の日付(つまり本日)
- 氏名(フリガナ)
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 電話番号
です。記入が終わったら、収入印紙を購入しに行きましょう。
2番窓口で1,000円の収入印紙を購入
2番窓口は収入印紙を販売するところです。「運転経歴証明書交付・再交付申請書」と1,000円を出せば貼ってくれました。これで申請書は完成ですので、再び4番の窓口(開いているところどこでもよい)へ「運転経歴証明書交付・再交付申請書」と「運転免許取消申請書」を提出して待ちましょう。
運転免許証取消の確認
再び4番の窓口で呼ばれます。「申請による運転免許の取り消し通知書」が用意されていて内容確認をします。そして最終意思確認として運転免許を取り消しても良いかという確認をされます。OKであれば「申請による運転免許の取り消し通知書」に押印します。通知書の控えを受け取って、運転免許の取り消しが終了です。
引き続き、運転経歴証明書の作成に入ります。
運転経歴証明書で使う写真を撮影する
運転経歴証明書では新たに顔写真が必要ですが、千葉運転免許センターでは免許の取得や更新と同じくこちらで写真を用意する必要はありません。係員に写真撮影のブースへ案内されますので、呼ばれるまで待ちましょう。
係員に呼ばれたらそのまま一緒に付いていきます。そこで写真撮影するときの書類と運転経歴証明書引換書を受け取ります。引換書は最後に運転経歴証明書との交換に必要ですので、まだ持っておきましょう。書類に記入された内容に問題がなければ写真撮影に進みます。
写真撮影する列に並んで、順番が来たら書類を渡して顔写真を撮影してもらいます。写真OKであれば、指定された場所で待つことになります。
運転経歴証明書を受け取る
写真撮影室を出てすぐ右に長椅子があり、ここが運転経歴証明書を受け取る場所になります。引換書に「特任席」とありますが、それがこの場所です。しばらく待っていると係員が運転経歴証明書を持ってきて手渡ししてくれます。
運転経歴証明書を受け取ったらそこで手続きはすべて終了になります。かかった時間はトータルで40分ほどでした。
まとめ
運転免許の自主返納から運転経歴証明書の交付までは思ったほど難しいことはありませんでした。運転免許の自主返納(つまりは免許の取り消し)に関しては特に重要なことですので、念入りに確認されました。
ですので、一度取り消したのであれば再び取り直すしかないので、よく考えた上で免許を自主返納することを選びましょう。
有効期限内に行う必要があるので、有効期限ギリギリまで考えるのではなく、できれば余裕をもって手続きを行いましょう。○