アウディQ3のリコールが届けられました。Q3に3つのリコールが同時ですべてがコントロールユニットのプログラム関連ということで、何かあったのかと思うようなものになっています。
保安基準に絡むものもあるので、Q3ユーザーはチェックしておきましょう。
リコール内容
今回のリコール内容です
ゲートウェイコントロールユニット、オンボードサプライコントロールユニット、四輪駆動コントロールユニット
①制動灯の点灯制御を行うゲートウェイコントロールユニットのプログラムが不適切なため、緊急ブレーキを作動させた際、制動信号がボディコントロールモジュールに送信されず、制動灯が点灯しない。そのため、保安基準第12条(協定規則第13H号の技術的要件)の基準に適合しない。
②LED式の前面灯火器装着車において、車幅灯の制御を行うオンボードサプライコントロールユニットのプログラムが不適切なため、車幅灯が点灯状態で方向指示器および非常点滅表示灯を作動させた際、車幅灯が点滅する。そのため、保安基準第34 条の基準に適合しない。
③四輪駆動コントロールユニットのプログラムが不適切なため、滑りやすい路面等で走行した際、後軸への駆動力の分配が適切に行われないことがある。そのため、駆動力が前軸に多く分配され、前輪が空転するおそれがある。
1つ目のゲートウェイコントロールユニットのリコールは、緊急ブレーキ(いわゆる危険回避の自動ブレーキ)が使われた時にブレーキランプが点灯しないという、直後にいるクルマにとっては大問題の不具合です。ブレーキがかかった時に点灯しないということで、保安基準を満たしません。
2つ目のオンボードサプライコントロールユニットのリコールは、車幅灯が点滅するという謎なリコールです。ウィンカーではなく車幅灯が点滅するという、なぜそんなのが市場に出たのかがよくわからない不具合になっています。
3つ目の四輪駆動コントロールユニットのリコールは、駆動力配分のプログラムミスのようです。通常の路面では大丈夫そうですが、上のリコールもありますので、ついでにやってもらいましょう。
対象車
平成27年3月28日~平成28年10月29日(3,763 台)
- Q3
アウディ
Q3
ABA-8UCULB(Q3 2.0Tq 132kw)
WAUZZZ8U0FR017780~WAUZZZ8UXHR019846
平成27 年3 月28 日~平成28 年10 月29 日
1,453 台
ABA-8UCULC(Q3 2.0Tq 162kw)
WAUZZZ8U0FR030805~WAUZZZ8UXHR024013
平成27 年5 月11 日~平成28 年10 月29 日
165 台
ABA-8UCZD(Q3 1.4T)
WAUZZZ8U0FR030884~WAUZZZ8UXHR022150
平成27 年5 月11 日~平成28 年10 月29 日
1,814 台
ABA-8UCZGF(RSQ3)
WUAZZZ8U0FR900171~WUAZZZ8UXHR900469
平成27 年5 月8 日~平成28 年10 月29 日
331 台
最後に
すべてコントロールユニットのプログラム書き換えで対応できる不具合です。Q3に集中しているのは何かあったのかと考えてしまう内容でもあります。
Q3は日本でも時々走っていますので、そこそこの数は出回っています。緊急ブレーキが動作するような状況はほとんどないと思いますが、もしQ3の後ろを走る場合は、ちょっとこのリコールのこと覚えておくと役に立つかもしれません。
該当車のユーザーは、保安基準関連のリコールですので、早めにリコール対応をしてもらって安心して走れるようにしてもらいましょう。○