スズキのクルマに結構重要なリコールが届けられました。フロントサスペンション周辺ということで、駆動輪でもある前輪がクルマを支持できなくなって走行不能になる可能性があります。
不具合も30件出ているので、不具合で実際に走れなくなったクルマも何台かあるかもしれません。この不具合が出ると事故にも繋がりますので、準備が出来次第リコール対応をしてもらいましょう。
リコール内容
今回のリコール内容です
緩衝装置(サスペンションフレーム)
フロントサスペンションフレームの製造が不適切なため、塩水等の腐食促進物質によってサスペンションフレームのロアアーム取付ブラケットが腐食することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、腐食が進行し、ロアアーム取付ブラケットが破損して、最悪の場合、ロアアームが脱落して走行不能となるおそれがある。
サスペンションフレームについているブラケットの防錆処理の不具合のようです。常に外気や水にさらされる場所なので、防錆処理が不十分ですと錆びて強度が無くなってしまうのですね。
リコール対応としては、ブラケットに腐食があれば、サスペンションフレームごと交換。腐食がなければ防錆処理(防錆塗料を塗る)対応になります。
殆どのリコール対象車でも強度的には大丈夫だと思いますが、海の近くや雪が多い地方で錆びやすいエリアのクルマは、きちんとチェックしたほうが良さそうです。
車体を支える部分ですので、錆が進むとすぐに壊れてしまいかねません。リコール修理も預かりになると思いますので、うまく日程などを調整して早めに対処してもらいましょう。
対象車
平成19年2月1日~平成19年7月16日(計 210,876 台)
- ワゴンR
- アルト
- MRワゴン
- セルボ
- ピノ(日産)
- モコ(日産)
- AZワゴン(マツダ)
- キャロル(マツダ)
スズキ
ワゴンR
DBA-MH21S
MH21S-965014~MH21S-996777
平成19 年2 月1 日~平成19 年5 月8 日
23,573台
DBA-MH22S
MH22S-100034~MH22S-127133
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月4 日
20,421台
MH22S-250012~MH22S-273764
平成19 年5 月7 日~平成19 年7 月16 日
22,872台
アルト
GBD-HA24V
HA24V-152451~HA24V-159021
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月11 日
5,850台
CBA-HA24S
HA24S-240731~HA24S-242698
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月6 日
1,858台
DBA-HA24S
HA24S-536289~HA24S-552172
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月11 日
14,708台
MRワゴン
CBA-MF22S
MF22S-607882~MF22S-621509
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月4 日
3,932台
DBA-MF22S
MF22S-159346~MF22S-189512
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月4 日
21,977台
セルボ
CBA-HG21S
HG21S-501366~HG21S-502595
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月4 日
1,168台
HG21S-612033~HG21S-618088
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月5 日
5,801台
DBA-HG21S
HG21S-109417~HG21S-117369
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月4 日
7,587台
日産自動車
ピノ
CBA-HC24S
HC24S-240361~HC24S-241301
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月3 日
939台
DBA-HC24S
HC24S-534129~HC24S-546838
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月4 日
12,697台
モコ
CBA-MG22S
MG22S-608982~MG22S-621020
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月4 日
2,604台
DBA-MG22S
MG22S-167136~MG22S-199233
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月4 日
22,940台
マツダ
AZワゴン
CBA-MJ21S
MJ21S-603582~MJ21S-603848
平成19 年2 月1 日~平成19 年4 月21 日
234台
MJ21S-841022~MJ21S-841093
平成19 年2 月1 日~平成19 年4 月5 日
68台
CBA-MJ22S
MJ22S-520001~MJ22S-520431
平成19 年5 月7 日~平成19 年7 月4 日
403台
MJ22S-600001~MJ22S-600186
平成19 年5 月7 日~平成19 年7 月4 日
174台
MJ22S-800003~MJ22S-810317
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月4 日
677台
DBA-MJ21S
MJ21S-945051~MJ21S-950085
平成19 年2 月1 日~平成19 年5 月7 日
4,504台
DBA-MJ22S
MJ22S-100001~MJ22S-121273
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月4 日
2,728台
MJ22S-250001~MJ22S-253571
平成19 年5 月7 日~平成19 年7 月6 日
3,204台
キャロル
CBA-HB24S
HB24S-240127~HB24S-240399
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月4 日
237台
DBA-HB24S
HB24S-531130~HB24S-534368
平成19 年2 月1 日~平成19 年7 月4 日
2,753台
交換部品も対象
サスペンションフレームを交換修理したクルマもリコール対象になります。サスペンションフレームの出荷時期が平成19年2月1日~平成19年7月31日となっているので、その周辺でフロントサスペンション周りを修理した対象車種は、一度チェックをしてもらったほうが良いかもしれません。
部品番号
純正部品番号は以下のとおりです。とは言え、ユーザーには部品番号はわからないので、ディーラーなど普通に確認してもらう方が良さそうです。
2WD | 4WD | |
スズキ | 45810-72J00 | 45810-72JA0 |
日産自動車 | 54400-4A01J | 54400-4A00A |
マツダ | 1A02-34-800 | 1A02-34-800 |
最後に
スズキ製造のクルマの不具合ですが、OEMも含めると結構な台数になります。重要部品のリコールということで、部品の製造が間に合わない可能性があります。ですので、ロアアーム付け根部分のチェックだけでしたらそんなに時間かからず終わるので、ディーラー等に確認を取って対応してもらいましょう。防錆処理だけであればそんなに心配はありません。
もし腐食が進んでいるのであれば、改めて修理する日程を検討することになると思います。駆動輪を支える重要部品ですので、事故が起こってしまう前に、ここはしっかりと対応してもらいましょう。