燃料電池車MIRAIを発売しているトヨタ自動車が、燃料電池で動くバスを発売すると発表しました。過去に東京都と連携して走行試験を重ねてきたバスがようやく市販になります。
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燃料電池車が広まることはトヨタ自動車の願いでもありますので、このバスが発売になるのはMIRAIに続く大きな一歩になると思われます。
また、東京都としては東京オリンピックに向けた日本をアピールする材料として期待しているものですので、大きく力を入れている分野になります。
燃料電池バス導入のメリット
一番のメリットは、排気ガスが出ないことになります。やはり、東京はクルマの数が多く、排気ガスが常に充満している状態です。そして、大型車両のバスは台数が多いので、その分クリーンディーゼルであったとしてもかなりの排気ガスが出ることになります。
二酸化炭素削減するという世界的な情勢の中、「水素で走る電気自動車のバス」である燃料電池バスはかなり魅力的なものになります。
ですので、トヨタ自動車も力を入れ、バスを多く使っている東京都交通局も力を入れることになるのですね。
また、電源を配給するクルマとしても利用できるとのことなので、なんらかのイベントや非常時でもある程度の電力を確保できます。
燃料電池車に期待
今回の燃料電池バスが出てきたり、ホンダからもクラリティのような燃料電池車が発売されていけば、水素燃料の需要が大きくなります。さらに水素を作るシステムが軌道に乗れば、水素ステーションも増えて燃料補給しやすくなり、もっと燃料電池車の普及が早くなります。
今はまだコストが大きいのですが、少しずつ改良やスケールメリットも出てくるので、段々と価格も安くなってくるでしょう。それが一般の燃料電池車に波及すれば、ガソリン車に取って代わる可能性も無いこともありません。
燃料電池車には基本として、「住宅等で必要な電気をまかなう」という機能も期待されています。特に停電時に家庭の電気を賄うことができれば、震災時でも非常用の電源が確保できます。
ライフラインの確保がしやすくなる点も含めて、燃料電池車の普及は期待できるところですので、一般にはまだまだ敷居が高いのですが、長い目で見守っておこうと思います。○