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国産車でもNOxが基準以上?排ガス規制が走行中も適用か

フォルクスワーゲン社の排気ガス規制での不祥事があり、ディーゼルエンジン車の環境性能が悪いというイメージが再び出てきた感じがある今日このごろです。

そこで、国土交通省と環境省が2015/12~2016/03に行なった走行中の排気ガス検査を行なった中で、国産車でも屋内検査基準の2~10倍ものNOxが検出されました。

基準以上のNOxが出た原因は

現在大抵のディーゼルエンジン車は何かしらのNOxを削減する装置を使っています。通常は屋内検査時でも走行中でも作動するのですが、低温で作動するとエンジンを傷めてしまう可能性があるそうです。よって、低温時は低減装置を作動させないようにしています。

今回の検査は冬ですので、装置が温まらないうちに排ガス検査を行なっており、低減装置が働かない時のデータが出たと思われます。現在は違法でもないのですが、検査時よりもかなり高い数値がでているので、いずれ走行中も規制がかかる可能性がでてきました。

今回のメーカー

トヨタ自動車、日産自動車、マツダ、三菱自動車の4社で行われ、マツダ以外の3社で屋内規制基準を上回るNOxが検出されています。

マツダが大丈夫だったのは、革命的と言われたスカイアクティブDエンジンのおかげです。

マツダのスカイアクティブDエンジンは、「世界最低の圧縮比」と言われていて、不完全燃焼が起こりづらいものとなっています。不完全燃焼が起こるとNOxが大量に発生するので、そうならないよう効率的に燃料を燃やせるエンジンとして開発されました。

ですので、高価なNOx低減装置を付ける必要がなく、機能上今回のような走行中検査でも全く問題がないことが証明されました。

その他のメーカーですと、マツダのエンジンに比べれば方式が違えども基本はどれも同じようなものですので、低減装置を着けなければ基準がクリアできないエンジンとなっています。

他のメーカーがどうのというよりも、マツダの作ったエンジンが良く出来ているということですね。

この先どうなるか

現在は走行中の排出基準が作られていませんが、冬場でもNOxは出ないほうが良いに決まっています。

ですので、走行中での排ガス検査も、いずれ車検の中で入ってくるかもしれません。その中で、寒さに弱いNOx低減装置をどうするかという問題を各メーカーは考えて行かなければなりませんので、ディーゼルエンジン車を作っているメーカーは結構大きな対応を迫られることになるでしょう。

欧州では室内検査(アイドル時)の1.5倍基準で新設される方針のようで、日本もそれに追従する形になるかもしれません。

ディーゼルエンジンは、長い間NOxの排出量と戦いながら改良され、使われてきました。ここで新たに走行中の基準も増えることとなり、それをクリアするための戦いが始まります。

これを機に、それぞれのメーカーのエンジンが、さらに環境を悪くしないエンジンへと進化して欲しいと思います。

  • この記事を書いた人

タコわさび

介護を見据えて平屋を建てて、自宅で働くように。後悔なく生きるために、様々なことを模索しています。 簡単なプロフィール プライバシーポリシー

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