福祉車両における力の入り方がダントツのトヨタ自動車が、5ナンバーミニバンのノア・ヴォクシー・エスクァイア3車種に車いす仕様車「タイプIII」をリリースします。
今までの車椅子とは大きく違う点があり、これによって助かる方々も出てきそうな感じです。
ノア・ヴォクシー・エスクァイアの福祉車両を使っている方、視野に入っている方はぜひチェックして欲しいクルマです。
福祉車両のバリエーションが多いノア・ヴォクシー・エスクァイア
トヨタ福祉車両 車いす仕様車 「タイプIII」
今回発表されたのは、タイプIIIということで、他のタイプと違う点があります。
それは「電動ウェルチェア+ワンタッチ固定仕様」というものです。基本的な点は車いす1脚仕様のものと同じで、セカンドシート左に車いすを付けます。
その際、電動で動きますのでスロープを上るのが楽になりますし、セカンドシートポジションに固定するのも、ワンタッチで固定できるようになり、今までのようなベルトで車いすを固定する必要がなくなっています。今までの福祉車両でもトヨタのクルマは比較的簡単で楽に使えるようになっていましたが、それでも車いすの固定やスロープを上る時の負担は結構大きかったのです。
今回のタイプIIIでは、ベルトで車いすを固定する手間がなくなるので、労力の軽減や時間の短縮に役立ちます。介助者の立場からすると、かなり楽になるでしょう。
あとは、スロープを電動にするか手動にするかなどのオプションを装備するかを考えることもできますね。
値段
ベースグレードはXの2WD7人乗りになります。車両価格が
- ノアとヴォクシー:3,554,000円(消費税非課税)
- エスクァイア:3,747,000円(消費税非課税)
です。オプションなどもありますので結構な値段になりますが、介護者の負担などをトータルに見て考えるところですね。
電動ウェルチェアについて
電動ウェルチェアというのは、トヨタ福祉車両専用の車いすが電動化されたものです。クルマに合わせた設計になっているので、基本的にはそのクルマでしか使えません。専用設計の分、取り回しが楽になるのですね。よって、ウェルチェア仕様の場合は普通の車いすでは使えないことになります。
普通の車椅子との違いは、ウェルチェアはクルマのシートを基本にして設計してあり、たためるようにはなっていません。保管場所は、そのクルマの車いすシートポジションになります。また、公道で使う場合はヘッドレストを外さないと、車椅子の規定にひっかかるので、許可を得ない限りは行動ではヘッドレストを外すのを忘れないようにします。
簡単に言えば、クルマのシートがそのまま車いすとして使えるもの、となりますね。
手動であれば介助用車椅子、今回の電動であれば介助用車椅子と電動車椅子の2通りの使い方ができます。
車いす仕様車 「タイプIII」まとめ
トヨタから現行ノア・ヴォクシー・エスクァイアの福祉車両が発表されました。このタイプIIIは、トヨタのプレスリリースでも「老々介護」という観点が入っていますが、老々介護ではなくてもかなり介助者の負担が楽になりそうな仕様です。
発売は2017/12/25予定。もう少し先になりますが、プレスリリースが出たということは、ディーラーでも受付や相談ができるようになるはずなので、興味がある方は早めにディーラーに効いてみると良いでしょう。もちろん、できれば福祉車両が得意な店舗が良いですよ。
車いすの固定が楽になる、スロープを上るのが楽になる、というだけでもかなり大きな負担減になりますので、もしノア・ヴォクシー・エスクァイアの車いす仕様車を考えているのであれば、新しいタイプIIIはおすすめといえますね。○