クルマの自動ブレーキなどの安全装備を一般ユーザーに広めた先駆けである、スバルのアイサイトがさらに機能アップしました。
スバルでは段階的にバージョンアップを繰り返してきますが、今回はかなり大きな機能アップなので、より安心してスバルのクルマをおすすめできるようになりました。
クルマの性能自体も良いのですが、さらに安全装備も良くなったということで、今回機能アップしたアイサイトを是非チェックしておきましょう。より安心感を持ってにクルマを乗れるようになりますよ。
アイサイトが機能アップした点
標準のアイサイトが大きく機能アップした点は2つあります。
- 夜間走行での歩行者認識性能を強化
- 後進する時の自動ブレーキを追加
です。どちらも機能アップという点ではかなり嬉しいところだというのはわかると思います。
夜間走行での歩行者認識性能を強化
アイサイトはデュアルカメラの画像解析で、クルマや歩行者などの「クルマにとっての障害物」を検知します。カメラ画像を使うというアイサイトの性質上、昼よりも夜の方が検知しにくくなります。その点をハードとソフトで性能アップし、暗いところでの認識能力を向上させました。さらに安全性が高まったということですね。
後進する時の自動ブレーキを追加
新規に追加された機能です。駐車場などで後方に障害物があるとき、センサーが障害物を探知して警告してくれるようになります。そしてぶつかりそうになると判断された場合、自動ブレーキがかかって、衝突回避か被害軽減を行います。いままでにもリバースに入れてからアクセルを強く踏むとエンジン出力の制御はされましたが、今回の機能追加でさらに後進時の安全が確保されることになります。
駐車場を出る時に間違えてリバースに入れてアクセルを思い切り踏んでしまう事故は多少なりともあり、全速で後進してコンビニに突っ込んだり、駐車場を飛び出して転落するということが減るでしょう。周りを巻き込む大きな事故になりかねないので、嬉しい機能追加といえます。
さらに「アイサイトセイフティプラス」もオプション設定
基本のアイサイトの機能の他に、オプションでアイサイトセイフティプラスという機能セットが出来ました。他社のクルマにはいくつかありましたが、走っている時に安全を確保するための機能がスバル車にも搭載されることになります。
後側方警戒支援システム(スバルリヤビークルディテクション)
クルマで走っている時に、左右後方にクルマが居るかどうかを検知して、レーンチェンジを行う時にクルマが居るかどうかを知らせてくれます。クルマがいた場合は、警告されたり、ドアミラーについているLEDが点灯する動きをします。うっかり他のクルマがいるのにレーンチェンジをしてしまって事故が起こるということを防げます。
また、駐車場などから後進で出る場合、何もなければ左右から来るクルマが見づらくて気づきにくいのですが、後側方警戒支援システム近づいてくるクルマを検知して知らせてくれます。駐車場での事故が減らせる機能ですね。
スマートリヤビューミラー
最近認可されたタイプの安全装備で、クルマ後方のカメラ映像をルームミラーに映し出す機能です。後部座席に人が乗っていたりたくさんの物が積んであるとルームミラーで後方確認がしにくくなります。カメラ映像をルームミラーに映すことで、後方視界を確保できます。
さらにルームミラーの自動防眩機能もあり、後方のクルマのヘッドライトが眩しい時に反射を抑えることができます。
フロント&サイドビューモニター
運転席からの死角になるクルマの前と左側の低いエリアを、カメラ映像で確認できます。発進時の巻き込みなどを防止する機能としてかなり役立つでしょう。
アイサイト、アイサイトセイフティプラスの注意点
機能はたくさんありますが、車種によって採用されている機能が一部の場合があります。ですので、欲しいクルマのアイサイト、アイサイトセイフティプラスにどの機能が付いているかを見ておく必要があります。
購入した後に気づいてがっかりしないように、購入検討時点でチェックをしておきましょう。
アイサイトのさらなる進化に期待
まだまだアイサイトは進化をしていく安全装備です。この先、クルマの運転で危険な点があり、アイサイトで軽減できるものであれば対応してくることでしょう。
現時点でも、クルマの性能やバランス、そして安全装備において国内トップクラスのスバルのクルマは、この先クルマを買い換えるのであれば選択肢に入れて良いと思います。ミニバンなどは無いですが、しっかりと走るクルマが揃っているので、一度スバル車を知っておくのは損ではありません。
できれば、ディーラーで試乗して、安全装備を確かめるのをおすすめしますよ。○