ここ数年、個人情報流出などのニュースが巷で流れることが多くなりました。
ざっくり言うと「個人を特定する情報」が「家の外を無防備に流れる」ということですね。インターネットも生活に密着してきて、情報自体も簡単に流れて広がってしまいやすくなっている時代ですが、紙媒体も多いので家の中に沢山個人情報が載っている書類もあると思います。
とくにいらないダイレクトメール等はそのまま捨てるのは住所氏名が書いてあるので気が引けますし、かといって塗りつぶしたりするのも結構面倒です。
こんなときに役立つのが電動のシュレッダーです。
あまり手間もかからず、個人情報を含んだ書類を細かくしてくれるので、書類がたくさんある人にとってはかなり役立ってくれます。
個人情報が書いてある書類はしっかりと処分をして、自分ができる範囲で情報流出を防いでいきましょう。
本当にシュレッダーは必要か
シュレッダーはもともとはオフィスで使われていたものが、家庭でも需要が出てきたので徐々に普及してきました。
シュレッダーが普及するまでは要らないハガキなどは手で細かくちぎったり、はさみで根気よく細かくしたり、油性マーカーで塗りつぶして捨たり、庭で燃やしたりしていました。
そういう手間をかけないで要らなくなったハガキや書類などをそのままゴミ袋に捨てると、ゴミ袋が何らかの理由で破れてしまい、中の物が散らかってしまったり、自治体指定の半透明ゴミ袋から住所と氏名と携帯電話番号が透けて見えていたり、実は気づきにくいですが結構情報が見え見えになることが多いのです。
事実として情報漏えいが起きている以上、情報を悪用されるのが心配な方は、念には念を入れて重要な情報はわからないようにしてから処分するほうが良いと思います。
シュレッダーは、書類を手でちぎることが多い方にとっては、かなり安心感があるものになります。手ではできないくらいに紙を細かくできるので、シュレッダーを見て良いと思えば、シュレッダーはあなたに必要なアイテムになりますね。
シュレッダーの長所と目的
シュレッダーは、原理としては非常にシンプルな機器です。書類などを細かくするだけですが、その細かくするということが非常に大切な機能と言えます。
手で切るよりも楽に早く細かくできる
手やハサミを使って書類を細かく切るよりも簡単に細かく切り刻んでくれます。
ほとんど内容がわからないくらいになるので、個人情報が漏れる可能性がかなり少なくなります。
また、シュレッダーの中にはCDやカード類を粉砕して捨てやすくできるものもあり、クレジットカードやデータCDなども裁断することができます。
原則としてシュレッダーにはこの目的以外はありません。
シュレッダーの注意点
カッターを使っている道具ですので、それなりのデメリットなどがあります。
費用がそこそこかかる
やはりそれなりの道具ですので、道具なりの購入費用がかかります。安ければ1000円くらいから、高いものですと数万、数十万するものもあります。
電動ですとさらにコンセントも必要ですし、電気代もかかります。
場所をとる
シュレッダーのサイズは、小さいものから大きなものまでいろいろあります。
置きっぱなしで必要なときに使うのが一番便利なのですが、使わない時は全く他の役には立たないので単に場所をとるアイテムとなります。
怪我をする可能性がある
紙などを巻き込んでいって細かくする道具である以上、他のものを巻き込んでしまう事故が起きる可能性があります。
特に、ネクタイやシャツ、指を入れて大怪我する事故が多いので特に注意が必要になります。
紙でも使えないものもある
便利なシュレッダーですが、使ってはいけないものも存在します。
- カーボン紙
- プラフィルムの窓付き封筒
- ステープル(ホチキス)で止まったままの書類
- シールなどの粘着性のある紙
が、代表的なものです。それぞれのシュレッダーにより違いがありますが、すべての紙に使えるものと言うわけではありません。
シュレッダーの種類
主に家庭で使うシュレッダーのタイプは大きく分けて2つあります。
電気モーターの力を使う電動タイプと、ハンドルなどを手で回して使う手動タイプのものです。
電動タイプ
- モーターの力でカッターを回して裁断する
- 安価なものは連続稼働時間制限あり
- 体力的に楽
- 比較的サイズが大きめで置き場所が必要
- 裁断スピードが早い
- モーター音が大きめなものが多い
というところでしょうか。ダイレクトメールや自営業などで書類が多い場合はできれば電動のものが良いですね。
手動タイプ
- 人力でハンドルを回して裁断する
- 廉価なのが多く、ハンドルが壊れやすかったり、カッターが切れにくい製品も存在する
- 人力なので体力が必要
- 手で回すという構造上、時間がかかる
- 少量の書類であれば使い勝手が良い
- 音は静か
となります。あまり書類の量がなければ手動タイプで大丈夫でしょう。
基本的なシュレッダーの選び方
シュレッダーも多彩ですので、ある程度必要な条件をそれぞれ選ぶ必要があります。
早く手軽に細かくしたい
早く手軽であれば、手動よりも電動を選びましょう。
シュレッダーに紙を差し込むだけで裁断されていくので、非常に楽ちんです。
大量の書類を細かくしたい
処理するものが大量にあると、人力ではかなり疲れます。継続して処理する予定でしたら、電動で長い時間使える製品を選んだほうが良いでしょう。
CD、カード類を細かくしたい
電動、手動ともにCDやカードを細かくできる製品と出来ない製品があります。必要であれば、そういう機能を選ぶのもありですが、そうそう処理するものでもないので、割り切るのもよいです。
1枚、2枚くらいであればハサミのほうが楽な場合がありますよ。
ストレートカットタイプかクロスカットタイプか
シュレッダーの紙くずは大きく2種類になります。
細長く切られていくものがストレートカット、細かくバラバラに切られるのがクロスカットです。
パスタに例えたイメージとして、ストレートカットはスパゲティのような細く長いもの、クロスカットはマカロニのような細くて短いもの、になります。
クロスカットのほうが情報流出の危険という意味では、紙がバラバラになる分、危険度は低めになりますね。
その上で安いもの
必要な性能があればあとは大きな差異はありませんので、安いものがあればなお良いですね。
シュレッダーで時短するまとめ
シュレッダーで時短するのであれば、電動シュレッダーがおすすめです。
ですが、置き場所がない場合は少しの書類の量でしたら、手動式のものでも問題なく使えると思います。
手動でも電動でもシュレッダーは、かなり細かく裁断できるので、手で切るよりはよほど時間がかかりません。書類に個人情報を載せたままで捨てずに、できるだけ細かくするなどで情報漏えいを防いでいきましょう。