この数年ですが、首都圏のいくつかの鉄道駅にはホームドアというものが設置されてきています。
これは、電車がホームに来ていない時、ホームから線路に人などが転落しないように壁を作り、電車のドアが開いた時にホームのドアも開く機能になっています。
ホームドアの目的としては
- 人や物の転落防止
- 電車への衝突防止
が主な理由です。どちらも事故や事故に繋がることになり、事故を起こした人たちにも、その時間に電車を利用している人たちにも影響が出るので、ホームドアは、ある意味苦肉の策なのですね。
しかし、安全性が高まるとは言え、ホームドアの設置はかなりの費用がかかります。
ホームの改造になりますので、ホーム自体の強度から調べなければなりませんし、狭いホームですとそもそも設置スペースが足りなくなる可能性も出てきます。
ですので、ホームドア自体のコスト削減、及びサイズ縮小(奥行きを薄くする)という事が求められていました。
新型ホームドアの特徴
従来のホームドアは、壁の中からドアがスライドして出てくる形になっていて、かなりしっかりとした作りになっています。その分重く、ドアを動かす機構もかなり強力なモーターなどを使うことになるので、必然的にコストが高くなってしまいます。
新型ホームドアは壁というよりも、ガードレールや柵に近い見た目簡易的な作りになっています。壁では無いので小さいものはすり抜けてホームに飛んでしまいますが、人がすり抜けるほどのものではありません。
そういう見た目簡素なものになっているので、部材も少なく動力もそこそこな物を利用でき、ベースとなるホームへの重量負担も少なくなり、トータルするとかなりのコスト削減が期待できるのですね。
酔っぱらいが誤ってホームに落ちて轢かれたり、電車が来た時の風に巻き込まれて電車と接触する事故も起きたりしていましたが、ホームドアが普及すればそういうこともかなり減少します。わざと乗り越えるようなことが無い限りは接触事故や転落事故はそうそう起こりませんので、鉄道会社としても安全運行ができますし、利用客も安心できます。
最後に
この先、ホームドアは可能な限り色々な鉄道会社のホームに設置されていくものになります。
鉄道会社の安全を求める姿勢はとても素晴らしく思います。こういう技術などの進化は一般客の自分としては大いに歓迎するところですので、どんどんホームドアが設置されて安全が確保されることを期待しておきたいと思います。
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