
最近のカーナビゲーションシステム(カーナビ)は、地図が3年間更新無料というものが多くなっています。
一昔前は、データ更新用のメディアを使ったり、ディーラーなどで更新するなどしかありませんでしたし、さらに昔は更新すらありませんでした。
最近のカーナビは、ネット経由でデータをダウンロードしてカーナビデータを更新するというのができるようになっています。
ですが、このカーナビの無料更新について少し覚えていなければならないところがあります。
カーナビの無料更新の内容
カーナビの無料更新については、大まかに分けて2つの種類があります。
- 地図の更新
- システムデータを含む一括更新
です。更新3年無料というのが最近のトレンドですが、この内容を見ておかなければ少々がっかりすることもあるかもしれません。
地図の更新
地図の更新は、カーナビの命ともいえる地図を新しくするためにものです。日本中の道路は結構頻繁に作られたり廃止されたりしていますので、数年更新していないとカーナビの表示では道がないところを実際には走っているようなことが多く起こることになります。
システムデータを含む一括更新
パイオニア製などは当たり前にありますが、システムデータごとの一括更新ができるものも存在します。地図データだけではなく、カーナビ本体プログラムの更新や、電話帳データやお店のデータなど全体のソフトウェアを更新することができる機能になります。
使いづらかったカーナビが改良される場合も時々ありますので、一括更新ができるカーナビは結構ありがたいものになります。
カーナビメーカーによって違う更新内容
カーナビの更新は、原則としては別売りで発売される地図更新ソフトを購入して更新します。しかし、無料で更新できるというのが今では売りになっている製品もあり、この点はカーナビの仕様を確認しなければわからないところもあります。
- トヨタのディーラーオプションのT-Connect9インチモデル(富士通テンのECLIPSEベース)は、3年無料更新はありますが、無料で更新できるのは地図のみで、しかも高速道路と周辺の道路のみになっています。電話帳などの更新はソフトを購入して更新する必要があります。
- パイオニアの楽ナビなどのマップチャージは、発売から3年の間は全更新が5回あり、その間の月は差分更新が行われます。ですが、月に1回が更新サイクルですので、即時性には少々劣ります。
- パナソニックのストラーダは、発売から約3年の間で全更新が1回できます。差分更新は年に6回が3年行われます。
このように、カーナビによって様々です。無料更新も購入価格と考えると、大抵1回の一括更新をソフトを購入して行うと1万~2万円ほどかかりますので、一括更新ができればその分お得とも言えますし、その分本体価格が上乗せされていて高くなっているとも言えます。
最後に
無料更新の違いはありますが、本体の機能や使い勝手が重要なのは言うまでもありません。基本のカーナビ性能に満足しないのであれば無料更新が充実しても、結局は満足しないカーナビでしかありません。
ですので、ディーラー純正ナビなどは仕方ないにしても、パナソニックやパイオニアなどのいわゆる社外カーナビを検討するのであれば、できればオートバックスやイエローハットなどのカーナビのデモをしている店舗でチェックをしておいたほうが無難です。
カーナビも、画面が見やすい、GPS衛星の他にグロナスやみちびきに対応している、住所が検索しやすいなど、様々です。
できるだけ情報を集めた上で、ご自身が納得できるカーナビを選んでみてはいかがでしょうか。
