10/21は何かとリコール届出が多かったので。軽くまとめてみました。
今回は一歩間違えると大変なことになりそうなものがいくつか有りますね。
2015/10/21 国土交通省に届けられたリコール
フォルクスワーゲン、アウディ
「ゴルフ等」燃料ポンプに不具合。エンジンが停止し、再始動不可能の可能性。
日野自動車系
「コースター等」燃料遮断弁の不具合による燃料漏れの可能性。フュエルフィルターケースの強度不足による破損で燃料漏れの可能性。
「デュトロ等」燃料遮断弁の不具合による燃料漏れの可能性性、自動クラッチの不具合による走行不可の可能性、助手席ミラーの脱落の可能性
トヨタ自動車
「ヴィッツ・ラクティス・ベルタ」パワーウィンドウスイッチのグリス塗布の不具合。焼損し発火、火災になる可能性。
「クラウン」ボンネット固定部に強度不足の不具合。走行中ボンネットが開いてしまう可能性。
リコールとは
メーカーが販売した自動車等に、設計や製造、部品などを原因とする不具合出た時に、国土交通省に届け出てメーカーが無償修理を行う制度のことです。
ざっくり言えば、メーカーから不具合があるから無償で修理しますよと言われているいうことですね。
特に「リコール」と言われるのは「道路運送車両の保安基準」に適合していないものに言われます。
- リコール:道路運送車両の保安基準不適合になる不具合。
- 改善対策:運行上において保安基準には適合するものの、安全上などに放置できない不具合があるもの。
リコール自体はそんなに珍しいものではありません。しかし、極端に重要なもの(強度不足でタイヤが落ちるようなもの)もたまにあったりしますので、リコール対象車を所有していたら、重要度に合わせてディーラーに相談しましょう。
ディーラーで購入したクルマでしたら、リコールがあった時は大抵ハガキなどで連絡が来ますが、中古車で買ったりすると全く知らないこともよくあります。非常に重要なリコールであれば、ニュースに取り上げられたりするので、もしテレビニュースなどで気がついたり気になりましたら、国土交通省のサイトを見るなりで調べてみるのも良いかもしれませんね。
www.mlit.go.jp
リコール隠しとは
メーカーが、リコールをしなければならないような不具合を放っておく、もしくは隠蔽することですね。
この「リコール隠し」が世に出回って大きく報道されたのが三菱自動車、三菱ふそうの事件です。
三菱自動車では長年不具合を隠しておいて、こっそりと修理をしたりとひたすら隠蔽を続けていました。結局事故が起こって明るみになり、経営者が辞任するということになりました。
三菱ふそうでも、重要部品の「ハブ(車輪を支える重要部品)」が破損して、タイヤが落ちてしまうという事故が起こりました。しかし、三菱ふそう側がユーザー側の整備不良として、そのままにしておいたというのがありました。結局ハブの強度不足でリコールをし、しかもその後再びリコール隠しを行いました。
最近になってようやく、三菱自動車、三菱ふそうトラック・バスも持ち直してきましたが、過去にそういう大きな事件があったのは、忘れてはいけない事だと思います。
最後に
製造段階ではわからない不具合というのは、なくなることは決してありません。しかし、できるだけ無いことが良いのは言うまでもありません。
クルマに乗るユーザーも、リコールがあった時、できるだけ早くディーラーに持ち込んで無償修理を行うほうが良いと思います。安全にクルマを使えるようにしておきましょう。
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