軽自動車シェアのトップを争うダイハツ工業ですが、トヨタ自動車の完全子会社として取り込まれるとのニュースがありました。
もともとダイハツ株51%を持っているトヨタでしたので、そこから株交換にて完全子会社化を目指すとのことです。
2016/01/28追記
トヨタ自動車、ダイハツ工業ともに「現在では完全子会社化とは決まっていない」と発表したようです。
とはいえ、本当に決まっているかどうかは別の話ですので、暫くは様子を見という感じですね。否定してはいないので、可能性はあるでしょう。
2016/01/29追記
プレスリリースで2016年8月を目安に完全子会社化するというプレスリリースが発表されました。ニュースが流れたせいか、思ったより早く出た感じですね。
トヨタは1リットルクラスのクルマ開発をダイハツに移管する、との情報もありますが、看板車種カローラも移してしまうのでしょうか。気になるところです。
トヨタ自動車とダイハツ工業、両ブランドで小型車事業強化 | トヨタグローバルニュースルーム
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ダイハツ完全子会社化で何がおきるか
ユーザーからみてダイハツ完全子会社化すると何がおきるかというと・・・表向きは特になさそうに思います。上場廃止くらいですかね。
いまシェアが大きいダイハツブランドを無くすとも思えませんが(ダイハツブランドは残すとのこと)、今でも主導権はトヨタにありますので、それが一層強化されるくらいでしょうか。クルマの開発などはライン効率化や資金の効率化がされる可能性大ですので、状況によってはかなり強気な製品などを投入してくる可能性があります。トヨタの変な影響が出たら逆に足を引っ張るかもしれませんが。
日本では軽自動車が人気で、インドなどの新興国では小型車が人気になっています。そこで、その方面に強いダイハツをトヨタ内に完全に取り込むことでシェアを広げたいという意向だと思います。日本は縮小傾向ですから、主に外国をターゲットとした流れですね。
新興国に強いといえばスズキですが、この時期に「スズキとトヨタが提携?」などという話も巷では出ていました。ですが、新興国に早くから参入しているスズキがこういう話にのるとは到底思えません。よっぽどトヨタが小型車や軽自動車に力を入れたいという流れができていると見られているようです。
ユーザーにとってのメリットはあるかどうか
ユーザーにとってのメリットは、特に無いのではないかと思います。経営上のメリットの話であって、ユーザーがどうのというところまでは効率化による恩恵がでるほどのものではないでしょう。
ニュースになっても、話のネタになったくらいで、ユーザーにとって大きく影響が出ないというひとつの例という感じですね。
結局のところ、ユーザーは買いたいクルマであれば買うので、経営の効率化がユーザーの利益につながらなければ関係ないお話でした。○