カピバラの背中

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資本提携に合意。三菱自動車が日産・ルノー連合へ

三菱自動車の不正問題で大きな進展がありました。日産自動車が三菱自動車の株式を取得して、日産自動車の参加に三菱自動車が入る模様となりました。

株価が急落したのもあり資本提携が急速で決まったところが、さすがのカルロス・ゴーン社長の腕が光ります。言うまでもなく日産自動車が資本提携の話を出さないと進まないものですので、三菱自動車クラスの会社を傘下に入れるには安値と判断したのでしょう。

ゴーン社長曰く、「三菱自動車にも日産自動車にもメリットがある」とのことですので、存続という意味では三菱自動車の上層部は少しはホッとしたところもあるでしょう。

しかし、この資本提携で不安が増大した方々も居ます。

下請け会社のこれから

自動車メーカーには色々な下請け会社が存在します。ネジだけ供給している会社から、電子部品を供給している会社など部品ごとに下請け会社があるというくらいに様々です。強力な資本提携が進むと、かなり影響が出るのが下請け契約の会社なのですね。

業績が悪化して効率化を進める上で、関係している企業の影響は避けられません。自動車部品に関しては共通化を進めてコストを減らすというのが大きな流れになっていますので、三菱自動車だけで使っていた部品は後に日産車で使われている部品も使うようになるのは当然の話です。

その為、三菱自動車だけに部品を供給する会社は、将来仕事が無くなってしまう可能性が大きくなるのですね。そこが、大きな規模のメーカーの下請けになった会社の厳しいところです。

また、こういう事態ですと正社員の前に、派遣の人や非正規雇用の人が解雇されていきます。そういう方々は解雇される数日前に言われるようなこともあり、結構大変な思いをすることもあります。幾つかの会社では既に雇い止めも行われていますし、まだまだ先は見えない所が多いので、さらに人件費の削減が行われて行きそうな感じです。

まとめ

大きい会社や関連会社が多い会社は、一度潰れそうになると他の会社も連鎖的に潰れてしまう可能性があります。

好況では経営が安定するのですが、いざ不況になると一気に業績も落ちてしまいます。リスクの分散の重要性をどこまで考えてどこまで実行するかも、それぞれの責任です。

これは企業だけでもなく、個人でも一緒です。ひとつの会社に勤めていれば、会社が潰れてしまうと再就職が結構大変になったりします。それ以外の収入源を持っておけばある程度危機的状況を乗り越えて行けるかもしれません。

会社も個人も生きていくためにも工夫は必要です。軌道に乗っている時こそ、リスクを減らすことを考えるのは決して無駄にはならないと思います。

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  • この記事を書いた人

タコわさび

介護を見据えて平屋を建てて、自宅で働くように。後悔なく生きるために、様々なことを模索しています。 簡単なプロフィール プライバシーポリシー

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