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VoLTEをさらにグレードアップ!docomoが「VoLTE(HD+)」を導入を発表

最近は格安SIMがもてはやされていますが、3大キャリアの1角のNTTdocomoが2016/05/11の発表会で、「VoLTE(HD+)」の導入を発表しました。

これまでのVoLTEよりも更に高音質ということで、技術的には大きいけれども利用してみると実際は結構未知数な所がある技術が投入されることになりました。

VoLTEとは

そもそもVoLTEとは何かという話ですが、ざっくりいうと、普通の電話回線ではなくネットを利用して高音質の音声をやり取りするシステムです。ですので、やっていることはSkypeやLINEの無料通話と基本的には変わりません。しかし、普通の回線と連携を取ったり、帯域を確保したり等の途切れさせない技術が盛り込まれているので、そういう意味ではSkypeやLINEの無料通話とは違うとも言えます。

そういう特性があるので、ネットが繋がりやすい場所ではVoLTEによって高音質で会話ができて、ネットのスピードが出なくなってきたらもとの電話回線に切り替わるようになっています。

現状では同じキャリア同士(docomo、SoftBank等)でVoLTEが利用できるようになっているので、違うキャリア相手では今までどおりの電話回線での通話になります。

VoLTE(HD+)とは

従来のVoLTEに対して、更に圧縮率が高くて効率の良いコーデックであるEVS(データ圧縮する規格:Enhanced Voice Services Codec for LTE)を使って更に音質を高めており、その新しく開発されたコーデックを使った高音質のVoLTEのことをdocomoはVoLTE(HD+)と称しています。

これによって通話品質が上がり、従来のVoLTEではAMラジオ音質、VoLTE(HD+)ではFMラジオ音質になるとのことです。

なおEVSの説明はこんな感じのようです。

Full-HD Voice音声品質を実現

EVSは、狭帯域/広帯域/超広帯域/全帯域サービスの音声、BGM、あるいはミックスコンテンツに対し、現在のモバイル通話やオーバーザトップ(OTT)通信サービスの音声品質を凌駕する品質を実現します。

高い効率と汎用性

EVSは、5.9 kbpsから128 kbpsまでの幅広いビットレートに対応しているため、必要に応じてネットワーク容量や通話品質を最適化することが可能です。狭帯域および広帯域のビットレートは5.9 kbpsから、超広帯域Full-HD Voiceの音声品質は9.6 kbps以上でサポートされます。また、13.2 kbpsや24 kbpsなどの標準的なモバイル通信速度でも、従来のコーデックを大きく上回る音声品質を実現します。

信頼性の高いサービスを保証

VoLTEやVoice over WiFiなどのモバイル・ネットワーク・サービスは、パケット損失の問題の影響を受けて音声明瞭度に悪影響が生じる可能性があります。EVSは、独自の隠蔽技術を利用して、伝送チャネルにおける悪条件に起因するパケット損失の影響を最小限に抑えます。

既存VoLTEサービスと後方互換

AMR-WB相互運用性モードを統合しているため、AMR-WBを別途実装する必要なく、ネットワーク条件に応じてVoLTE(4G)と回線交換ネットワーク(3G)の間で信号を素早く切り替えることが可能です。

ひとことで言うと、音質が良いよって事です(雑

今回のポイント

今回のポイントとして、以下のことがあります。

VoLTE(HD+)、つまりEVSを採用したVoLTEを利用するには、対応したネットワークと対応した端末が必要です。つまり、今回のdocomoのようにネットワークがESVに対応することと、通話相手と自分の端末が対応していることが必要となり、全て対応していれば勝手に適用されて高音質の通話ができる形になります。

ですので、ユーザーは特に気にすること無く利用することになります。

また、docomo回線で端末が対応していれば、格安SIMでも利用できるというのも大きなポイントです。「docomoのようにネットワークがESVに対応することと、通話相手と自分の端末が対応していること」が要件ですので、docomoが特殊な仕様を盛り込まない限りはdocomoネットワークを使うMVNO各社のSIMでもVoLTE(HD+)を利用することができます。

最後に

こうやって少しずつ技術が進歩してきて、今までできなかったことができてくるようになり、昔に比べて更に性能が上がっていきます。

今回の技術も、「今までより通話音質が少し綺麗になる」だけとも言えますが、そういうものの積み重ねがどんどん大きい物に育っていきます。ですので、今回のものも通過点となりもっとより良いものが出てくるように、期待しておきましょう。○

  • この記事を書いた人

タコわさび

介護を見据えて平屋を建てて、自宅で働くように。後悔なく生きるために、様々なことを模索しています。 簡単なプロフィール プライバシーポリシー

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