皆様お馴染みの富士重工のカーブランド「スバル」が、次世代のプラットフォームを発表しました。
現行のクルマよりもさらに車体としての性能が上がり、さらにスバルらしく安全で愉しく乗れるクルマを実現するということでしょう。欧州車にはまだ届かなかったと言われていた走ることへの満足度が段々追いついてきたようです。
重心が下がったり、剛性が上がるなど、かなり大幅な性能向上でスバルがかなり自信を持って開発しています。
と、いう感じに発表されているものの、そもそもクルマのプラットフォームとは何でしょうか?
クルマ用語はわかりづらいので、プラットフォームなんてニュースに記事が出ても流してしまいますので、この機会にざっくりと書いておきます。
プラットフォームとは
日本で言うクルマのプラットフォームとは、簡単に言いますとクルマには「車台」(シャーシ)と呼ばれる部分です。エンジンや車輪周りも含める場合もたまにあります。
車台(シャーシ)とは、クルマの一番下の部分で、これに車輪、エンジン、変速機を付ける、車そのものベースの部分です。この先色々なクルマの開発で使うことを前提として設計された車台部分の呼び方になります。
これを共通化するということで、同じような大きさのクルマを最初から設計しなくても済みますし、量産効果でコストが安くなるというメリットもあります。
ですので、一番重要なベース部分である車台をしっかりと作っておけば、あとはクルマのニーズに合わせて調整を加えていけば、性能が良い新しいクルマを作っていけることになります。
乱暴に言えば、ドアやボンネット等の外側を変えれば、見た目が別のクルマになるということですね。
だからこそ、新車を一から開発するのに通常数年はかかるはずなのに、結構短期間でモデルチェンジなどが行われているのです。
プラットフォームを採用している日本メーカー
トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱、に加えてスバルもですから、国産メーカーは基本的に車台を共通化しています。
ですので、新しいクルマを短期間で発売できる反面、基本的なクルマの性能はそのプラットフォームを更新しなければ大幅には上がりません。ですから、実際のところはプラットフォーム化して手抜きをしているのではなく、できるだけ良いプラットフォームを作ってそれを広い車種に採用していくという戦略になっています。
車種ごとに車台を開発して費用を分散するのではなく、基本の車台に費用を集中して高性能にするということですね。
もちろんすべてのクルマでプラットフォームを採用しているわけではありません。
特にスポーツカーは専用の車台を使っていることありますので、車台がプラットフォーム化されていないこともあります。また、プラットフォームとして開発されていても事実上専用のプラットフォームになっている場合もあります。
最後に
プラットフォームがどうのと言っても、結局クルマはその人が気にいるかどうかになります。
衝突軽減装置などの安全装備や、クルマのデザインで選ぶ人ですと、プラットフォームがどうのということはそんなに関係はなくなります。ですが、車台はどのようなクルマにも必要なものです。必要といいますか、むしろクルマそのものですので、プラットフォームがどうのという話があったとしたら、ざっくりと「クルマの基本性能が上がった」と思えば、次にクルマを購入するときのひとつのプラス材料になるかもしれませんね。○