我が家はそこそこ緑に囲まれた地域にあるので、周辺に虫はたくさんいます。
アリ、ハチ、カメムシ、ノミやダニ、ゴキブリ、チョウやガなどぱっと思いつくような虫は季節はあれどもよく見かけ、虫が家に入ると家族が大騒ぎすることになるのですが、最近ゲジゲジが家の中に入ってきていました。
世間では見た目でゲジゲジを嫌っている人が多いので、駆除されることが多いのですが、ゲジゲジは実は危険と言われることはありません。なぜ害虫と言われていても危険と言われないのは理由があるのですね。
あまり知られていないゲジゲジについて、簡単におさらいしてみましょう。
ゲジゲジについて簡単な説明
ゲジゲジは「節足動物門ムカデ綱ゲジ目」に類する虫で、脚がたくさんあるムカデの仲間です。ゲジゲジというのは俗称で、本来は「ゲジ」と言います。日本全国に分布して、オオゲジと言われる種類は主に山の中、ゲジは家の周りなどでほかの虫を食べています。
人間に襲いかかることはなく、暗くて狭いところを好みますので、都会などに住んでいる方はゲジゲジを見たことがない人もいるでしょう。ゴキブリがいるような場所にいますので、まずはゴキブリが居ない住居であればゲジゲジはあまり見ないかもしれませんね。
そんなゲジゲジですが、害虫として分類されています。なぜ害虫になっているのでしょうか。
害虫の種類
害虫には大きく分けて3つの区分けがあります。
不快害虫、衛生害虫、経済害虫です。
不快害虫
虫の中で特に見た目が悪いので人を不快にさせるものです。
ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジ、クモなどです。
衛生害虫
衛生上問題が出てくる虫です。病原菌やウィルスを運んだり、人に危害を与えるタイプの虫が衛生害虫に区分されます。
ゴキブリ、カ、ハエ、ハチなどが代表的です。
経済害虫
経済的な損傷、つまり物品に害になるものです。農作物を食い荒らす農業害虫、家を食い荒らす財産害虫、家畜に害をなす家畜害虫などいくつかの種類があります。
シロアリ、アブラムシなど。
ゲジゲジは有益な無害の害虫
害虫に区分されているゲジゲジですが、衛生的な問題もなく、経済的な問題もない「不快害虫」の分類になります。簡単に言うと「気持ち悪い」と言われる虫です。
実際は、害虫であるゴキブリの天敵ですので、存在としては益虫になります。高い機動力でゴキブリを捕まえてきれいに食べてしまいます。人間にも攻撃することはまず無いですので、見た目だけで害虫扱いされているという、かわいそうといえばかわいそうな虫ですね。
ゲジゲジに対する防衛策
ゲジゲジは益虫だからと言っても、やはり家に入ってくるとちょっと…と思うことはあると思います。家に入ってこないようにするために何をするか、家に入って来たらどうするかを覚えておくといざという時役立つかもしれません。
家に入れない方法
ゲジゲジは狭い隙間があれば簡単に入ってきます。換気口、換気扇、排水口、クーラーパイプの穴、玄関の隙間、サッシの隙間など、いくらでも考えられます。
ゲジゲジを家に入れないためには、隙間を塞ぐ必要があります。特に玄関の隙間(扉と床の隙間)から入ることが多いので、できるだけ隙間を無くしましょう。あとは、エアコンのパイプと壁の隙間から入ることもありますので、塞ぎます。
退治する方法
退治するのは結構簡単で、殺虫剤、ムカデ用の薬などで退治できます。ムカデ用の薬を置いておくのは家に入れない方法としても有効ですので、ゲジゲジがよく入ってくるのであれば、使ってみるのも良いでしょう。
殺虫剤も結構色々なものが効きます。ムカデに効くものは特に有効ですので、最終手段として置いておくのも手です。ですが、殺虫剤を噴射する方法はかけられた虫が暴れますので、パニックを起こさないようにしましょう。
ゲジゲジまとめ
ゲジゲジ(ゲジ)は見た目が悪いと言うだけで害虫になっている虫です。ゴキブリなどの害虫を食べてくれるので、本当は益虫として分類できるのです。
家に入ってきていても、見えないところでゴキブリを食べてくれているかもしれません。ですが、足が多くて素早く動く虫が家にいるというのも心穏やかにならないかもしれません。
人間の都合であれ害虫に分類されていますが、できればゲジゲジは駆除するよりは家の外に逃してあげたいところです。そうすれば家の外の害虫も食べてくれるかもしれませんね。○