前回東京ディズニーシーを車椅子で利用してきましたが、東京ディズニーランドにも車椅子で利用してきました。
今回は14時過ぎに到着してからの利用になります。
いつも通り、東京ディズニーランドで車椅子をレンタルしてアトラクションやショーを楽しむ事になりますので、東京ディズニーランドを車椅子で利用する一つの例として参考になれば幸いです。
東京ディズニーランドで車椅子に乗って楽しもう
東京ディズニーシーと同じく、東京ディズニーランドも大抵のところは車椅子で移動できます。アトラクションには階段が多かったり、車椅子から下りなければならないものも多いので、ある程度制限されるのはディズニーシーと変わりありません。限られた中でどれだけ楽しめるかというのが重要になります。
来園する時
車椅子利用者が東京ディズニーランドに行くには、自家用車、バス、電車が主な所です。電車ですと舞浜駅からエントランスまで移動、バスやタクシーはターミナルからエントランスまで移動。自家用車は駐車場にクルマを駐めてエントランスまで移動になります。距離はそこそこありますので、自前の車椅子の方は大丈夫だと思いますが、レンタルする予定の方は結構長い距離を歩くことになるかもしれません。
駐車場を利用する場合
駐車場はティンカーベルエリアになり、比較的エントランスに近い場所に駐めることができます。車椅子を利用することを伝えると、ティンカーベルエリアに誘導されますので、駐めやすいところに駐めましょう。
ディズニーリゾートラインを利用する場合
ホテルなどから東京ディズニーランドへ行く場合は、東京ディズニーランド・ステーションまで乗ります。ディズニーリゾートラインの駅にはエレベーターが設置されていますが、台数はあまりないので並ぶこともあります。
タクシーで行く場合
タクシーに乗って東京ディズニーランドまで行く場合、東京ディズニーランドのターミナルのタクシー乗り場近くに降車場もあるので、そちらに着きます。そこから車椅子でエントランスに移動することになります。
バスで行く場合
東京ディズニーランドへ行くバスは、バスターミナルに着きますので、そちらから車椅子でエントランスに移動します。
東京ディズニーランドへ入園
車椅子をレンタルする場合は、入園してからになります。先にレンタルの車椅子を借りても外に出てから車椅子に人を乗せることができるので、状況によって使い分けましょう。
エントランス
エントランスは普通に並んで入園することになります。キャストの方が対応してくれるので、当日有効のパークチケットを用意して一般ゲストと同じように並んでいましょう。車椅子で通る場合は広い入口を開けてくれるので、そちらからパークに入ります。
東京ディズニーランドで車椅子をレンタルする場合は、エントランスから入って右奥にあるの方にあるベビーカー・車イス貸出所でレンタルしましょう。1日500円の利用料金がかかります。
準備ができたらディズニーランドを楽しみましょう。
アトラクション・ショーの利用
東京ディズニーリゾートにおいて、車椅子利用の方がアトラクションやショーを利用する場合、東京ディズニーシーと同じく、入り口や付近のキャストに声をかけて対応してもらう形になります。
自分が1回行って利用したアトラクションとショーは
- ウエスタンリバー鉄道
- プーさんのハニーハント
- スティッチ・エンカウンター
- 七夕グリーティング(車椅子専用席)
- エレクトリカル・パレード・ドリームライツ(車椅子専用席)
- ショーベース「ワンマンズ・ドリームII」(車椅子対応)
です。
ウエスタンリバー鉄道(車椅子乗り換えか下りてベンチに座る、同伴者必要)
ウェスタンリバー鉄道は、車椅子の方も利用できますが、専用の車椅子に乗り換えるか自力で移動できる条件がつきます。
利用するには、入り口のキャストに声をかけます。車椅子の方が利用する方法は2通り
- 客車のベンチに移動して座る
- アトラクション専用の車椅子に乗り換えて利用する
となります。どちらかを先に決めておいて準備することになります。
待ち時間が終わったらエレベーターで専用ホームまで案内されます。
キャストに案内されますが、専用車椅子を使うことにしたのでここでアトラクション専用車椅子に乗り換えました。ベンチに移乗して利用する場合は、そのまま使っている車椅子でホームまで行けます。
専用車いすに乗り換えたらエレベーターで上に上がることになりますが、キャストの指示に従っていきます。
エレベーターを上っていくと、車椅子用のホームに出ます。通常のホームは客車に登る感じになりますが、車椅子ですとほぼフラットになります。ですが、そのままでは車椅子で入ることができませんので、キャストの方に準備をしてもらいます。
今回はリオグランデ号ですね。
汽車が来ていない車椅子用ホームはこのようになっています。
そして、キャストの方が車椅子で通れるように準備をしてくれます。ホームを伸ばして客車の柱を移動させ、さらにスロープを付けて客車のベンチを倒します。
白い線に車椅子を合わせてストッパーを掛けます。アトラクション専用の車椅子であれば2台並ぶことができるようになっていて、同伴者は対面にベンチがあるのでそちらに座ります。
準備ができたら出発です。ウエスタンリバー鉄道を楽しみましょう。
一周したらキャストの方が同じように橋渡しをしてくれるので、そのまま客車から降りていきます。
キャストの方の先導によってエレベーターを下りて専用車椅子から乗り換え、そのままアトラクションを後にします。
ウエスタンリバー鉄道は車椅子の方でも利用できますが、結構キャストの方の手を借りるようになります。気軽に利用するには少々時間と手間がかかるところがありますね。
プーさんのハニーハント(車椅子から乗り換え、同伴者必要)
プーさんのハニーハントは、車椅子から乗り物に乗り移る必要がありますが、車椅子専用の乗り場がありますので乗る時に時間がかかっても大丈夫です。座位を保持できる方であれば、ライド系の中でも車椅子の方が利用しやすいタイプのアトラクションかもしれません。
今回はゲストアシスタンスカードを利用した時の流れを書いておきます。
ファストパス発券所近くのキャストに車椅子での利用を伝えて、待ち時間をゲストアシスタンスカードに書いてもらいます。
スタンバイの待ち時間を消化した、指定時間になったらスタンバイの入り口付近のキャストにその旨を伝えます。
キャストに車椅子用の乗り場に案内されます。出口から入っていく形になりますので、一般ゲストとぶつからないように気をつけて進みましょう。
車椅子用の乗り場では、ハニーポットが1台列から離れて乗り場に来ます。ここで車椅子からハニーポットに移動して準備を整えます。準備が整ったらキャストの方がスタートさせてくれます。
車椅子用の乗り場は、一般ゲストの乗り場と降り場の間にあります。乗ったまま一般ゲストの乗り場に行くことになるので注目を浴びるかも知れませんね。ですが、気にせず楽しみましょう。
一通り楽しめたら、まずは一般ゲストの降り場に到着します。安全バーが上がりますが、車椅子用の乗り場まで行くので降りずに再び安全バーを下におろしておきます。
元の車椅子用の乗り場に到着したら、ハニーポットから降り、再び車椅子に乗ることになります。同伴者が車椅子を近くに持っていって乗り移りを補助しましょう。準備が整ったら出口までキャストが案内してくれますので、それに従って出口へ行きます。
まとめとして、プーさんのハニーハントは、車椅子からハニーポットに移動する必要があるのと、姿勢を自分で保持できる必要があります。それさえできれば楽しめますので、ぜひとも利用して見てほしいです。
今回は車椅子1台で行きましたが、ハニーポットに移乗をする関係上、車いす2台で行っても乗れると思います。
スティッチ・エンカウンター(車椅子のままOK、自走式車いすOK)
スティッチエンカウンターは、画面のスティッチとお話ができるという子どもたちに人気のアトラクションです。シアター型ですので車椅子の方でも問題なく利用できます。
スティッチエンカウンターを車椅子での利用方法は、まずはお約束の入り口でキャストに声をかけます。一番右の入口に通されるのでそれに従って進んでいき、指示された場所で待機しましょう。
プレショー(ビデオ説明)は、シアター入り口扉そばのモニター前に通されます。そこでビデオを見た後に最初にキャストが中へ案内してくれます。席は車いす専用の場所があるので選択肢は少ないです。
一般ゲストも入場し終わったら、ショーが始まります。スティッチとのやり取りを楽しみましょう。
ショーが終了したら、普通に出口から出て終了です。
スティッチエンカウンターは車椅子で移動しにくい場所はありません。平坦になっているので楽に移動できるということで、体力が無い方でも大丈夫かと思います。
七夕グリーティング(車椅子専用席)
東京ディズニーランドの七夕グリーティングは、パレードルートを回るショーですので、何箇所かに準備されている車椅子用のスペースで鑑賞することになります。パレードショーでは車いす専用のエリアは決まっているので、他のパレードでも同じだと思って大丈夫です。
カントリーベア・シアター近く、クリスタルパレス・レストラン近くなどありますので、どの場所で観るかはある程度決めておいたほうが良いでしょう。
車椅子のスペースは一般の鑑賞場所よりも結構空いていることが多いので、最前列に並ぶとしても2時間前から場所取りをするようなことはありません。そして、結構キャラクターも絡んできてくれるので、車椅子の方は結構楽しめると思います。
今回は、マックス、プルートが抱きついてきたりしていました。
パレードショーに関しては一般ゲストと比べても不利な点は無いので、思い切り楽しめると思います。
エレクトリカル・パレード・ドリームライツ(車椅子専用席)
パレードショーの夜の部である、エレクトリカル・パレード・ドリームライツです。こちらも車椅子専用席に少し早めに行けば1列目に来ることができるので、ショーをしっかりと見る場合は混んでいないうちに場所取りをしておきましょう。2列目以降ですとかなり見にくくなりますよ。
今回はクリスタルパレス・レストラン近くの車椅子専用スペースを利用しました。エレクトリカル・パレード・ドリームライツはフロートが大きいので、最前列は結構迫力があります。思い切り楽しんで欲しいですね。
ショーベース「ワンマンズ・ドリームII」(車椅子対応)
ショーベースで行われている「ワンマンズ・ドリームII」というショーです。今回は抽選に当たって指定席で観ることになりました。
ショーベースは基本的に「車椅子対応」なのですが、指定席は別です。指定席は自力で歩いていく必要があるので、車椅子を外において指定された席まで歩いていきましょう。
つまり、自立歩行できない方は抽選はしないほうが良いということになります。車椅子用の場所はあるかもしれませんが、並んで待つ必要がありそうですので、車椅子に乗ったままの利用は結構大変かもしれません。
ショーはすごく良いのですが、仕方ないといえば仕方ないところではあります。
その他のアトラクション
今回利用していないアトラクションでも、車椅子対応のものはあります。
モンスターズ・インク”ライド&ゴーシーク”(車椅子から乗り換え、同伴者必要)
モンスターズ・インクの場合、専用の乗り場があります。アトラクション利用が終わったときに脇に1列ゴンドラを見ることができますが、この場所が車いす対応の乗り場になります。ここのゴンドラに移乗しておき、スライドしてレーンに入ります。
アトラクションの流れが止まらないので他のゲストのことを気にすることがありません。移乗できるのであればおすすめのアトラクションです。
バズ・ライトイヤーのアストロブラスター(専用車椅子へ乗り換え、同伴者必要)
特定のポッドが車いす専用のものになっています。アトラクション専用の車いすに乗り換えて、車いす専用のポッドに固定されます。この間はアトラクションの流れが止まるので、ちょっとゲストの視線が痛いかもしれませんね。
スター・ツアーズ(車椅子から乗り換え、同伴者必要)
車いすからのシートへの移乗が必要ですが、流れも早く利用しづらいのでおすすめできません。
蒸気船マークトウェイン号、(車いすのままでOK)
車いす利用のときは、スロープを渡してくれます。階段などがあるので上には上がれないなど何かと制限はありますが、優先的に案内してくれるので楽しめると思います。
トムソーヤ島いかだ(車いすのままでOK)
島にいる時などに何かあると大変ですが、利用できないことはありません。
ビーバーブラザーズのカヌー探険、ジャングルクルーズ、イッツ・ア・スモールワールド
移乗が大変なので忘れましょう。水系の小型ライドものはおすすめできません。
マウンテン3種(スプラッシュ・マウンテン、スペース・マウンテン、ビッグサンダー・マウンテン)
座位をきちんと取れない限りはやめておきましょう。
ミッキーのフィルハーマジック(車いすのままでOK)
専用席があるので、そこから鑑賞します。特に不便な点はありません。
魅惑のチキルーム:スティッチ・プレゼンツ“アロハ・エ・コモ・マイ!”(車いすのままでOK)
平坦ですので問題ありません。
カントリーベア・シアター(車いすのままでOK)
専用の場所に案内されます。少々坂がありますので、きをつけましょう。
シンデレラのフェアリーテールホール(車いすのままでOK)
通常は帰る時は階段なのですが、キャストに伝えればエレベーターを使って降りることができます。
東京ディズニーランドを車椅子で利用するまとめ
東京ディズニーランドは平坦な道が多いので、東京ディズニーシーに比べるとそんなに体力の消耗は少なめに感じます。ですが、アトラクションの利用は事前に車椅子で利用できるものをチェックしておくのが良いですし、行きたいところは絞っていたほうが良さそうです。
また、どのアトラクションでも緊急時に自分で脱出できるかどうかというのを確認されますので、同伴者も含めていざという時に大丈夫そうなアトラクションを選んで行きましょう。
また、東京ディズニーランドはエレクトリカル・パレード・ドリームライツ、ハピネス・イズ・ヒア(~2018/04/08)、ドリーミング・アップ(2018/04/15~)など屋外のレギュラーショーも多いので、そちらを楽しめるのであれば良い位置で観られると思いますよ。