朝鮮日報日本語版に気になるニュースがありました。
去年発火騒ぎが大きくなったサムスンのギャラクシーノート7ですが、発火原因が判明したようです。リコールを行なって修理を行なったにも関わらず、再び火災事故が起こったので販売停止していました。
幾つかの要因が重なって発火までに至ったとのことなのですが、サムスンに限らず他メーカーでも起こりうる問題ですので、スマートフォンメーカー各社はより一層注意を払う必要があるようです。
ギャラクシーノート7の発火原因
サムスンのギャラクシーノート7が発火した原因が判明したようで、ハードウェア、ソフトウェア双方の不具合が重なって起きたとのことです。大きく分けると2点。
- バッテリー熱をうまく逃がせない筐体構造
- バッテリー管理ソフトがうまく動作せず
ともにバッテリー関係の不具合でした。
バッテリー熱をうまく逃がせない筐体構造
かなり部品が集積している上にバッテリーを増量し、さらに防水処理を行なった結果、熱を放出する量が足りなくなってバッテリーの温度が急上昇するという構造上の欠陥があったようです。日本のスマートフォンメーカーも通った道ですが、やはり高性能にすると熱の問題は大きいようです。
バッテリー管理ソフトがうまく動作せず
バッテリーの温度が上がりすぎた場合、電源が落とされたり、スマートフォンの動作速度を落としたりと何らかの動作を行います。ですが、ギャラクシーノート7の場合は、その管理ソフトがうまく働かず、結果としてバッテリーの温度が上がりすぎて燃えてしまうことに繋がったのですね。
以上の複合複合的な要素がまとまって、火災事故がいくつも起きたということになります。
まとめ
ギャラクシーノート7に限らず、熱設計はスマートフォンにおいてかなり重要なものになっています。日本のスマートフォンメーカーは早くから熱対策のノウハウを築いていたので最近は特に事故は起こっていませんが、熱を逃がしにくい防水加工を行うと、あまり慣れていないサムスンなどのメーカーは失敗しやすいと言えば失敗しやすい状況ではありました。
製品の発売前に不具合が見つからなかったのは残念ですが、今回ついてしまった悪いイメージが段々と無くなっていくように、ここで得たノウハウをこの先に発売される製品にフィードバックしてより良い物を発売して欲しいと思います。○