贅沢病と言われていた病気が痛風です。痛風は高齢になってくると結構持っている人が多くなってくる症状ですが、贅沢病と言われていたこともあり、痛風になったら恥ずかしいと思われている傾向があります。ですがそれと同時に、現代の生活において世の中には痛風予備軍が多くいるという、なかなか悩ましいものであります。
痛風の痛さはなった人しかわからないと言われていますが、実際「骨に異常があるのでは?」と思うくらいの痛さがあります。
また、2017/01/04にNHKの「ガッテン!」で痛風が取り上げられていました。予防として低脂肪牛乳やヨーグルトを取るなど、簡単にできることが紹介されていたようですので、次の日から牛乳とヨーグルトがかなりスーパーで売れることになるでしょう。
あまり気にしないけれどなりたくない痛風です。ですが痛風になる大きな原因が自身の不摂生という、あまりなりたくない病気ですのでしっかりと予防をしておきましょう。
痛風の簡単な仕組み
痛風は、「風が吹いても痛い」と言われる病気で、主に関節に激痛が走ります。
その激痛は1週間位でピタッとおさまりますが、そのまま放っておくとまたどこかの関節に激痛が再び起こるかもしれません。この激痛は痛風発作と言われています。痛風発作が起きる原因は多量の尿酸です。関節に尿酸が結晶化したものがこびりつき、それが剥がれた時に剥がれた結晶を白血球が攻撃して炎症を起こし、激痛が発生します。
多くは足の指の付け根が腫れて激痛が出ますので、足の指の付け根あたりが腫れて痛みがあったら痛風の疑いがありますので、整形外科などで診療してもらいましょう。大抵は薬を処方されて、飲み続けていくことになります。
痛風の予防について
痛風の予防には、尿酸値を高くしないことが重要です。まずは血液検査をして尿酸値を確認する必要があります。基本として健康診断を受ければ血液検査で尿酸値は出てくると思いますので、それを見るのも良いと思います。尿酸値まで計らない場合は、改めて血液検査をしたほうが良いでしょう。
尿酸値は7.0mg/dLを超えると警戒をしなければなりません。このあたりから関節に尿酸の結晶がついてくると言われているので、尿酸値を落とすように努めなければなりません。
尿酸値を下げる方法
ガッテン!で紹介されたもの、よく言われる痛風予防をまとめています。
体重を落とす
病院で診察を受けても言われるのが、体重を落とすことです。痩せている人はさておき、肥満の方が痛風になった場合、体重を落とせば尿酸値が低くなっていく可能性が高いです。肥満によって尿酸値が高くなる理由はいくつかあるようですので、どれを気にするというよりもまずは体重を落として肥満を解消することを心がけます。散歩などの軽い運動がおすすめです。
アルコールは控える
アルコールを摂取すると、プリン体が生成されるようです。プリン体が少ないお酒も売られていますが、そもそもアルコールを取ること自体がプリン体を作ることにつながりますので、尿酸値が高い人はアルコールを控えたほうが無難です。
牛乳やヨーグルトを摂取する
ガッテン!で紹介されていたのが、牛乳やヨーグルトの摂取です。牛乳は低脂肪のほうがよりよいそうですので、試してみるのも良いと思います。
飲む量は1日コップ1杯で十分で、できれば低脂肪の方がより高い効果が期待できます。牛乳以外にヨーグルトなどの乳製品も「尿酸の排せつ」を促してくれます。
過度の運動は控える
筋トレや激しい運動をすると細胞が傷みます。傷んだ細胞からプリン体が出て尿酸に変わってしまいます。尿酸値が高い場合は激しい運動は避けておいたほうが、痛風の症状がでにくくなります。
水分を取る
尿酸は尿から排泄されます。ですので、水分を多めに取れば尿も多めに出るので結果として尿酸が身体から出やすくなります。尿酸を身体から出すことが痛風になりにくくなる大きなポイントです。
まとめ
痛風の症状はは本当に痛くて、足の指の付け根に痛風発作が出て激痛になったら歩くこともままならなくなります。足の関節からパキン!という音が出たら要注意です。もしかしたら尿酸の結晶が関節から剥がれた音かもしれませんよ。
さらに痛みが出ないとまず痛風とはわかりませんので、そうなる前に普段の習慣として、太らないことと水分を多めに取ることを心がけて、牛乳やヨーグルトを取りながら健康を維持していきましょう。