クルマに限らずですが、営業マンのトークは聞いてみると結構モノがよく思えるところがあります。
しかし、販売される大抵のものは良い所も悪いところもあるので、営業トークだけを鵜呑みにするとあとあと損と気づくこともあるかもしれません。
クルマのように高い買い物であればなおさら満足度が高い買いものをするために、納得できる説明を聞いて理解しておきましょう。
クルマを購入するときにありそうな話いろいろ
クルマの営業は良いところを言って悪いところは言わないのが基本です。そして、他社と比べると良いところだけを比べて他を言わないことも多いので、注意は必要になります。ある意味、売ったもの勝ちの面があるのです。
LEDヘッドライトなので電球が切れません
最近多いLEDヘッドライトですが、LEDなので電球が切れませんので交換する手間がないですよ、というのがありました。しかし、これは一部分の話であって、鵜呑みにするとあとでがっかりするかもしれません。
LEDヘッドライトと行っても1番使うであろう「ロービーム」部分がLEDなのは当然ですが、ハイビーム部分がLEDかどうかは別の話になります。それでも、LEDヘッドライトとだけ表記して、他に電球を使う部分があることに関してはかなりわかりづらくなっています。
がっかりしないためにも、できれば展示車などを見て納得しておく方が良いでしょう。うちで購入したエスクァイアはハイビームはハロゲンランプです。
ナビの更新は何度でもできますよ
最近のカーナビゲーションシステムには無料更新というサービスが行われています。ディーラーオプションのカーナビでも「地図の更新は3年間何度でもできます」と言われる事がありますが注意点があります。
地図の更新ができるといっても、収録されている地図全体を更新できるとは言ってない場合があるのです。
トヨタのT-CONNECT対応カーナビは、主要高速道路と身近の道路は結構な頻度で更新されます。しかし、一般道全体の地図や施設情報、電話帳のデータベースなどは更新されませんので、そういうデータを更新するには結局のところ2万前後支払って全更新を行う必要があります。
パナソニックなどのカーナビは、購入後にフル更新することができる機種もありますので、そういうカーナビと同じ機能と思うと少々残念な気持ちになるかもしれません。
安全装備はうちのはとても良いですよ
衝突軽減緊急ブレーキなどの安全装備は、今は大抵のクルマメーカーで採用されています。
この説明において、~さんの安全装備は高いですよ、とかこういう時に誤動作しますよ、などと言われることがあります。この場合は、自社の機能をうまくうまく説明して、不利なところはできるだけ説明しないようにしています。
F社のシステムは良いですが高いですよ、とか、うちでも同じ機能がありますよ、のような事ですね。簡単に長所を説明して、他社とくらべて劣っているところを説明しないのは当たり前です。
衝突被害軽減ブレーキに関しては、自動にかかるブレーキの適応スピードや歩行者は認識するかなど、基本的な説明を受けるか事前に理解出来るだけの知識を持っていたほうが良いです。
トヨタセーフティセンスCの仕様は、そんなに良いものではないのは言うまでもありませんが、なんとか他のメーカーのものよりも良さそうに説明していました。
安全装備の充実度からクルマを選ぶ方は特に注意しましょう。
うちのクルマは人気がありますよ
こういう言葉は気にしてはいけません。人気があるかどうかではなく、自分が欲しい車を買いたいのですね。人気があるからという理由で選ぶと、結構な確率で後悔することになります。
人気があるのは重要ですが、人気があるからと言って安心できるわけではないのはクルマでも同じです。アクアなどの割り切って燃費を追求したクルマは乗り心地は他のトヨタ車とくらべてもそんなに良いものではありません。
人気があるのは燃費が良くてプリウスより安かったからであって、乗り心地や取り回しに関しては強くは言っていないので、実際に試乗したり情報を集めるのが無難です。自分が納得できる範囲であればこの限りではありません。
最後に
クルマを買うのは大きな金額が動きます。沢山のお金を払って買うものですから、営業マンがアピールする部分は他社のクルマだとどうなるかというのを多少なりとも考えておいたほうが良いと思います。
営業マンはわざわざ大きな弱点を話すことはないので、営業トークを鵜呑みにしないである程度自分の考えや感覚をまとめておきましょう。
それが、何かの役に立つかもしれません。○