格安SIMがたくさん出ている中で、TONEモバイル(トーンモバイル)というブランドがあります。TONEモバイルはTSUTAYAのスマホというコピーで売り出していて、シンプルな料金を売りにしています。
また、端末も他の会社とは違い、プライベートブランドの端末だけのラインナップになっていて、少々手を出しづらい人もいるかもしれません。ですが、TONEモバイルが想定しているユーザーは、端末にこだわる人ではなく、子どもがいる家族や高齢の方がいる家庭ということで、サービスもそちらをウリにしている感じです。
他とは違うアプローチをしてきているTONEモバイルを少しチェックしておきたいと思います。
TONEモバイルについて
TONEモバイルはTSUTAYAのスマホということで、TSUTAYAの店頭で契約できる格安SIMです。もちろんネットでも手続きできるので近くにTSUTAYAが無くても安心です。
他の格安SIM業者と比べると、良くも悪くもシンプルな点が多く、使いたいユーザー層が絞られているところがあります。ですが、そこを狙った戦略になっているので、TONEモバイルはなかなか割り切ったサービスだと思います。
そこそこシンプルな料金システム
TONEモバイルの料金は、シンプルになっています。
基本料金はシンプル1プランのみの1,000円で、このひとつしかない基本プランに必要なオプションを付けていく形になっています。
シンプル1プランの特長は
- 高速通信がない
- IP電話で通話する
というもので、結構割り切ったプランですが、最低限のことはできるような感じです。
高速通信がない
高速通信容量は基本プランにはありません。その代わり、他社での低速通信のスピードよりも2~3倍ほどのスピードで常に使えます。動画などの大量の通信をするものには向きませんが、LINEやメールなどの通信ではこれと言って不便を感じることは無いと思います。
IP電話で通話する
基本プランは他社のSIMで表現するところの「データSIM(SMSなし)050番号あり」のような感じです。IP電話は使えますので、TONEモバイル同士は無料、つまり家族通話が無料にできるということになります。また、国内の携帯電話にも1分21円、固定電話でも3分13円で通話できるので、電話番号を来にしなければ使い勝手が良いIP電話なのですね。
必要最低限のオプションを付けられる
オプションは
- IP電話かけ放題オプション
- SMSオプション
- 090音声オプション
- 高速チケットオプション
- 安心オプション
- ウイルスチェックオプション
- TONEファミリーオプション
があり、必要に応じて基本プランに付けていく形になります。
IP電話かけ放題オプション(700円)
基本プランのIP電話は従量制ですが、IP電話かけ放題オプションをつけると最初の10分は国内通話同士が無料になります。家族などのTONEモバイル以外の番号にかけるときでも、10分以内であればオプションの定額料だけで済むので沢山電話をかける人は安心なオプションになります。
SMSオプション(100円)
所謂ショートメールを使えるオプションです。SNSなどの認証にSMSを使うことがあるため、できればSMSオプションは付けておいたほうが何かの時に役立つと思います。
090音声オプション(953円)
IP電話ではなく通話回線を利用する場合は090音声オプションが必要になります。090/080/070のいずれかから始まる電話番号を使うことができるようになりますが、通話料金も30秒18円かかります。このオプションは、電話番号が必要な人や電話番号を変えたくない時にMNPで転入するために必要になります。
高速チケットオプション(1GB300円)
高速通信を利用したい時に使うオプションで、1GB300円になっています。主に動画を利用したり、画像を多く取り扱うときには必要になるオプションです。毎月使うのではなく、その都度使うような感じになり、31日の有効期限があります。31日間で使い切らなければ余った分は破棄されます。
安心オプション(500円)
端末の破損や盗難などがあった場合、端末の交換をすることができるオプションで、子どもが使っていて壊してしまった場合に役立つと思います。ついでに特定Wi-Fiスポットも利用できるので、外出時の安心を大きくするオプションなのでしょう。
ウイルスチェックオプション(300円)
最近はどの格安SIM業者も用意しているオプションで、所謂コンピューターウィルスから端末を守るソフトを利用できるオプションです。ウィルスに感染するとスマートフォンの場合は個人情報が漏れ出やすいので、できれば対策を取っておいて方がよいと思います。
TONEファミリーオプション(0円、200円)
TONEモバイルの1番のウリであろうオプションで、親回線がTONEモバイルであればオプション料金は無料です。
子どものスマートフォンの利用制限をしたり、見守り機能を持たせたりという管理ソフトを利用できるので、子どものことが心配な親御さんにはかなり人気のオプションです。東京都にも推奨されたという機能なので、子どもにスマートフォンを持たせるという点では、TONEモバイルが1番安心できる格安SIM会社だということになりますね。
主だった機能は、スマホの利用制限、アプリの利用制限、ネット閲覧の制限、課金などの制限、歩きスマホの警告、位置情報管理、健康管理などなかなか良い機能が揃っています。親の回線がTONEモバイルであれば無料で使えるので、家族まとめてTONEモバイルにするご家庭も多そうです。
TSUTAYAやTポイントとの連携がある
TSUTAYAのスマホなので、TSUTAYAやTポイントとの連携あってお得になっています。TONEモバイルを利用するときはTポイントカードがあったほうがよいので、持っていればそのTポイントカードを契約時に登録しましょう。
TONEモバイルの利用料金に対して200円1ポイント分のTポイントがもらえますし、今なら旧作レンタルが毎月1本無料のクーポンがもらえます。TSUTAYAを利用する人であれば、TONEモバイルは使いやすいスマートフォンとなるでしょう。
TONEモバイルのデメリット
TONEモバイルは結構割り切ったプランや端末を用意している格安SIM業者なので、デメリットがある程度あります。
端末の性能が高くない
TONE m15がTONEモバイルを利用する前提の機種になっています。値段の割には性能が良くないと感じるかもしれませんが、色々なTONEモバイルの機能を使うとなると、使わざるを得ないとも言えます。性能は高くはないものの、機能は多めなのであまり不便は感じないかもしれません。時々動作が重くなるかもしれませんが、そこも割り切りが必要になるかもしれませんね。
最低契約期間が長い
TONEモバイルの最低契約期間は24ヶ月になっていますので、それを超えないと解約する時に違約金がかかります。違約金は9,800円(不課税)なので、少々大きな出費になりかねませんね。
まとめ:TONEモバイルをおすすめするユーザーは子どもがいる家族
TONEモバイルの機能やラインナップを考えると、子どもやお年寄りがいる家庭がおすすめユーザー像になります。
特に子どもにスマートフォンをもたせる場合、壊したり、変なサイトを見たり、ゲームをやりすぎたり、どこにいるのかわからなくなったりということがTONEモバイルのスマホではフォローすることができます。通話もIPで済ませれば毎月かかる料金も少なくて済むので、人数が増えても負担は少なくなります。TONEファミリーという素晴らしいオプションが0円~200円で使えるというのは、TONEモバイルの最強の武器といえます。
また、お年寄りの場合でも活動計があり、どの時間に動いたなどを確認することができます。離れて暮らしていたとしても、活動計が動いていれば元気に動いているという確認もできますので、TONEモバイルのスマートフォンはそういうところでも役に立ちます。
簡単に言うと、家族に持たせて安否確認をしたい場合には、TONEモバイルはこれ以上ない選択肢だと思います。3Dゲームや動画配信サービスを利用するような人にはあまりマッチしないと思いますので、そこは考えて置く必要があります。