ドイツの大手自動車メーカーのフォルクスワーゲン社が、長年にわたってアメリカ向けのディーゼル車で不正していたようです。
発覚した途端株価は急落し、時価総額の4分の1が失われました。
米環境保護局(EPA)の18日発表によると、当局による検査時のみ排気ガスをコントロールする機能がフル稼働するソフトウエアがVWのディーゼルエンジン車に搭載されていた。通常走行時の排気ガスは基準の10-40倍に達するという。
つまり、初回検査時にフル稼働して排気ガスを抑えて(性能も落ちる)、販売したら普通の性能に戻す(排気ガスはかなり汚い状態に)ということですね。
なお、日本では車検がありますので、初回3年であとは2年ごとにチェックが入りますのでこういう不正はできないと思います。
これはかなり悪質な不正ですね。アメリカの基準に合わないクルマを合うように見せかけて売るわけで、制裁金が課せられる可能性が高いそうです。アメリカの制裁金は半端ないですからねぇ。ただでさえ風評被害さえも起きやすい神経質な日本では、不正イメージのある会社のクルマを買い控える人がかならず出てくるので、どこまで売り上げに影響するかが注目されます。
ドイツ車でこういうことが行われたとなりますと、ベンツやBMWのようなドイツ車を始め、欧州車すべてに影響が出てきてしまいます。最近少し持ち直してきているもののあまり先行きが明るいわけではない自動車業界です。信用回復するには時間がかかるかと思いますが、じっくりとよいクルマを製造して欲しいと思います。