普段の生活をしていく中で、冷蔵庫は欠かせない家電になっています。
家電の中でもずっと電源が入りっぱなしになるものですので、家庭での消費電力の中でもかなりの割合になっています。それでも最近の冷蔵庫は結構省エネになってきているので、昔に比べたら数分の一の消費電力という、かなりの技術の進歩があります。
とはいえ、使うのはやはり自分たち人間ですので、それぞれの使い方によっては電気を多く使ってしまうケースもあります。
ここで、どういう事によって冷蔵庫の消費電力が上がってしまうのかを見ておきましょう。
冷蔵庫の消費電力が大きくなる事柄
冷蔵室にものを詰め込んでしまう
冷蔵室は冷気を循環させて室内全体を冷やす構造になっています。ですので、それぞれの段にある程度の隙間があったほうが冷気が通りやすく、冷却がスムーズに行えるのです。
冷蔵室にものが多いとその冷気が循環しづらくなって温度が下がらず、冷却のために冷蔵庫が頑張り続けてしまい電気を多く使うことになるのです。
冷蔵室は、ものを詰め込まずに、隙間を開けておいたほうが効率が良いということになります。
扉の開閉が多く、長く扉を開けている
扉を開けると冷蔵庫の中の冷気が一気に外に出て、閉めた時には数度ほど温度が上がってしまいます。その度に冷蔵庫が冷却を強めますので、電気を多く消費することになります。
扉を開けっ放しですと、言うまでもなく室温に向かって温度が上がり続けますので、無用に扉を開けておくのはやめておきましょう。
冷凍室に物が少ない
冷凍室の場合、基本は冷気の循環というのではなく冷凍室そのものを冷やす構造になっています。ものを沢山入れておくと、冷えた空気の体積が減って外に流れる量が減りますので温度が上がりにくくなります。また、冷凍しているものそれぞれが冷却材のような働きをしていますので、これも冷凍室の温度が上がりにくくなる理由のひとつになります。
温かいものを入れる
言うまでもなく、温度が高いものを入れるとその分の熱を冷やすために冷蔵庫が頑張ることになります。急速冷蔵などの機能がある冷蔵庫なら良いのですが、普通の冷蔵庫ですと冷やすには結構時間がかかってしまいますし、他のものの温度も上がってしまいます。
冷蔵庫に入れる時は、できるだけ粗熱をとった後に入れましょう。
冷却の設定が強すぎる
冷却の設定が強いと、すぐに冷蔵室、冷凍室が冷えてきます。温度設定ができるタイプなら良いのですが、そうでない冷蔵庫は冷やしすぎて温度が下がりすぎる時があります。
そういう冷蔵庫を開閉すると、より冷えた冷気が外に一気に出ますので、温度が低くなっていた分を再び冷やそうと冷蔵庫が頑張ってしまい、消費電力が大きくなってしまいます。季節や室温、内容量などにそって冷却の強さを適したものに変えてみましょう。
まとめ
一日中動きっぱなしの家電ですから、消費電力はかなりのものになります。
冷蔵室内の温度を上げないことが節電の基本になりますので、
- 無駄に扉を開けない
- 開けたらすぐ閉める
- 冷蔵室に無理に詰め込まない
- 温かいものを入れない
を気をつけていれば、大きく消費電力が上がることはないと思います。
温度が上がる時間が少ないほうが、中の食べのもの傷みにくくなりますので、ぜひともおすすめしたいと思います。
また、最近の冷蔵庫は大きい方が消費電力が少ない傾向にありますので、買い換える場合は容量も考えてみましょう。300lクラスよりも500lクラスのほうが消費電力が少ないのは珍しくありませんよ。○