長年の研究の末、営業路線として建設が進んでいるリニアモーターカーによる「リニア中央新幹線」。
現在の新幹線よりも更に速く走れるため、さらなる移動時間の短縮が期待されています。
2047年に東京大阪間開通予定のところを、早期実現に向けて国が支援を発表してJR東海も計画を2045年予定から最大8年前倒しにすると発表し、さらに国にとっても重要なプロジェクトとして位置づけられているものになりました。
リニア中央新幹線について
東京から大阪までを結ぶ計画の新しい新幹線です。リニアモーターカーを使用した新幹線ということでリニア中央新幹線と報道されていますが、現状は「中央新幹線」になっています。リニアと付けたほうがわかりやすいので、リニア中央新幹線と俗に言われています。
先行として東京から名古屋までの区間を開業し、最終的に東京から大阪までを結ぶ路線として稼働する予定です。
駅は東京・品川駅から新大阪までで、途中の経由する県ごとにひとつ駅が建設される予定です。まずは東京名古屋間で、東京、神奈川、山梨、長野、岐阜、愛知と駅ができることとなっています。
開通すれば、東京名古屋間は40分ほど、東京大阪間は1時間7分で走行するという、計画通りであればかなりの時間短縮になる、世界でもかなり高速な路線になります。
京都はどのように思っているのか
中央新幹線の計画路線には京都府は入っておらず、奈良市付近に駅ができる予定です。
まだ決定ではない新大阪までの区間ですので、奈良市ではなく京都に中央新幹線を招致するということでかなりの熱が入っている模様です。古都の京都のほうが経済効果が高いなど主張しています。
一方JR東海側は、設計上の問題でカーブが急になってスピードが落ちるとして、京都を経由することは考えてない模様。スピードがウリである中央新幹線がスピードを落としてまで京都を経由することはない、というもっともな説明をしています。
京都府はまだまだ諦めることは無いでしょうが、今回は少々難しい案件のようですね。
最後に
本格的な工事は始まったばかりですので、完成はまだ先になりますが、東京名古屋区間は2027年に開業予定です。運用コストは現状高いと試算されていますので、現在ののぞみなどよりも料金は跳ね上がりますが、時間が足りない人にはかなり嬉しい路線になります。
国も全面協力している日本最高速の鉄道建設計画が、どこまで順調に進んでいくか楽しみにしていましょう。○