Endless Challengeの楽天モバイルが、楽天でんわのオプションとして、国内通話かけ放題のサービスを開始しました。
格安SIMではIP電話を使ったサービスはあったものの、通常の電話回線を使ったものとしては初めてかもしれません。楽天コミュニケーションズの回線があるからこそできたサービスなのですが、長時間通話する人にとっては魅力的ではあるものの、楽天モバイルでの話し放題は安心して使えるのかが気になると思います。
そこで、楽天モバイルの通話オプション「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」をチェックしておきたいと思います。
楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイルについて
楽天モバイルのオプション「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」ですが、3大キャリアとはちょっと違う使い勝手ですので、それを含めて内容をみておきましょう。
国内通話定額
「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」は、正確には楽天でんわオプションの内容違いになります。楽天でんわオプションの中で、「楽天でんわ(0円)」「楽天でんわ 5分かけ放題 by 楽天モバイル(850円)」「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル(2,380円)」の3種類から選ぶことになります。楽天でんわオプション自体は無料ですが、かけ放題を選ぶと追加料金が発生する形になっています。
定額料金が大手よりも少し安め
かけ放題のオプションは、大手3大キャリアのスマートフォンに比べると少し安くなっています。
- 楽天でんわ かけ放題:2,380円
- ドコモ、au、ソフトバンク:2,700円
ですので、概ね320円ほど安くなっています。
プレフィックスが必要
大手キャリアの通話定額と一番違うところが、プレフィックスを付ける必要があるということです。プレフィックスとは電話番号に特定の数字をつけると、その会社の回線を使って通話ができるようになるものです。3大キャリアの場合は通話定額になっていれば、何も考えずに国内通話が定額のままですが、楽天でんわの場合はプレフィックスを付けなければ通話定額にならず、通常の通話料がかかってしまいます。
楽天でんわでのプレフィックスは「003768」になり、「003768+電話番号」で電話発信することになります。
プレフィックスをつければ、楽天コミュニケーションズの回線になって通話定額範囲、プレフィックスを付けなければドコモ回線を使って30秒20円の通話料、となります。楽天モバイルはドコモのMVNOですので回避できないものになります。
楽天でんわを使うときは、できるだけ楽天でんわアプリを使って通話するのをおすすめします。楽天でんわで対応しない番号(100などの3桁番号、フリーダイヤルなど)は楽天でんわではできない通常発信になりますが、楽天でんわアプリはこれを自動で行ってくれます。
Windows Phoneの場合は、自分でプレフィックスを付けるか、電話帳にプレフィックスを登録するかになります。
通話定額を使って毎月いくらかかるか
楽天でんわで通話定額ができるということで、通話定額だけ使いたい人はどのくらいの値段で利用できるかが気になるかと思います。
(税抜価格) | 通話SIM | 話し放題 | 合計 |
---|---|---|---|
ベーシックプラン | 1,250円 | 2,380円 | 3,630円 |
3.1GBプラン | 1,600円 | 3,980円 | |
5GBプラン | 2,150円 | 4,530円 | |
10GBプラン | 2,960円 | 5,340円 | |
20GBプラン | 4,750円 | 7,130円 | |
30GBプラン | 6,150円 | 8,530円 |
この値段に消費税を加えてユニバーサルサービス料を足すと、最安値がベーシックプランとかけ放題オプションの組み合わせで、3,922円になりますね。約4,000円ほどで国内通話が話し放題になるので、大手3大キャリアよりも安くできますね。
楽天でんわは信用できるのか?
そもそも楽天でんわのサービスは信用できるサービスなのかというのが気になるかもしれません。いくら話し放題と言っても通話がまともにできないのであれば、意味がありません。使えないサービスであればオプション料金も無駄になります。実際に楽天でんわは使い物になるのでしょうか。
通話品質は普通
まず気になるのは通話品質です。
IP電話のモバイル通信を使ったものとは違って、楽天コミュニケーションズの電話回線を使ったサービスになります。楽天モバイルユーザーとして楽天でんわを利用していますが、特に通話品質で困るようなことは今まで無いので悪いということはありません。逆に、通話品質がすごく良いというわけでもないので、気にすることなく普通に使えると思えば大丈夫ですね。
本当にかけ放題になるのか
楽天でんわは、今まで2種類のサービスを提供してきました。通話料30秒10円の「楽天でんわ」と、発信通話の最初の5分までは定額の「楽天でんわ5分かけ放題」です。
どちらもプレフィックスは「003768」なのですが、いままで問題なく運用してきています。つまり、オプションをきちんと適用していれば、楽天でんわを使っていれば5分かけ放題にしているユーザーは自動的に5分間はかけ放題になっているのですね。
かけ放題でも同じシステムになっているので、オプションをきちんと適用しておけば、問題なく適用されるはずです。
他に料金がかかってしまうのが心配
かけ放題と言っても、楽天でんわで通話できない番号に関しては通常の通話料金がかかってしまいます。前提として日本国内から日本国内への通話がかけ放題だと思いましょう。
発信できないのが、フリーダイヤル、ナビダイヤル、3桁番号などの特殊番号になります。フリーダイヤルは通常発信でも無料なので気にすることはありません。
注意するのが、3桁番号(117などの有料ダイヤル)、ナビダイヤルです。110番などの3桁番号は通常発信として行います。大手3キャリアでは177,117などはできますので、ちょっと残念ですね。ナビダイヤルなどの他社サービスは、大手3大キャリアでも無料対象外ですので仕方ありません。
国際電話は楽天でんわでかけられますが無料ではありません。とはいえ、楽天でんわで特定の国へ国際電話をかけると30秒10円ですのでむしろ積極的に使うのがよいかもしれません。
衛星電話や衛星船舶電話への通話は特に書いていませんが、大手3大キャリアも無料対象外ですので、無料にならないと思いましょう。
まとめ:「楽天でんわ かけ放題」は十分使える通話無料オプション
細かいところは大手3大キャリアよりも不便な点はあります。ですが、楽天でんわアプリも用意されているので、普通の電話番号に発信するような使い方では全く気にする必要はありません。
誰かの携帯電話に電話するのが主でしたら「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」は問題ありません。もしあなたが、かけ放題が大手3大キャリアにしかなくて、格安SIMを使いたくても大手3大キャリアで使わざるを得なかったのであれば、ぜひ楽天モバイルを検討してみてください。
楽天モバイルに変えれば、国内通話かけ放題は変わらないのに、毎月の料金を数千円安くすることができるでしょう。