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多くの批判に仕様変更?スマートコミコミ+解約時の端末買取はどうなの?

注意

これは過去の記事で、フリーテルは楽天モバイルに吸収されて事業停止となっています。

最近フリーテルがスマートコミコミ+での「端末価格が市場価格より遥かに高い」ということがネット上で大きな問題として取り上げていられました。

もちろん当サイトでも、端末価格部分が高いのは承知しており、勧められるとしてもPriori4だけであとは数万円単位での価格差が発生していますのでお勧めはしていません。

その大きな話題の中。フリーテルがスマートコミコミ+を解約したときの方法としてひとつの設定を作りました。フリーテル側としては、この解約時の端末残債の高さのフォーローとして作ったようですが、どうも微妙なものと感じました。これは実際どのようなものなのでしょうか。

スマートコミコミ+の仕様変更について

今回フリーテルでは、スマートコミコミ+を割賦契約期間中に解約した時の端末残債についての仕様をひとつ追加しました。

追加されたのが、「端末と付属品」を割賦残債50%分の金額で買取というものです。

これにより、割賦契約時の解約における精算方法として

  • 割賦残債全額一括支払いで端末は残る
  • 割賦残債半額一括支払いで端末は残らない

の2種類になります。どちらにしても高い残債を支払うことになります。

注意点

フリーテルが端末買取を出してきたのですが、注意する点はもちろんあります。

割賦での端末価格は変わらない

このフリーテルの割賦残債の50%で買い取りするというものが話題にならないのは、根本的な問題である端末の割賦価格が変わらないので、50%で買い取るとしても高い端末代を支払いのは変わらないので、決して良いことというわけでもありません。

計算例(Priori 4)

【試算条件】Priori 4 本体価格(36回払いとした場合)411円 + 使った分だけ安心プラン(〜100MB) 999円 + 通話料金1,499円(10分かけ放題) = 2,909円/月

スマコミ+(スマートコミコミプラス)|FREETEL(フリーテル)の格安SIM

これがフリーテルの出しているPriori 4(14,800円)による「通常プランでの試算」です。ここからスマートコミコミ+での端末価格を逆算することになりますね。

  • 通常プラン:14,800円+(999円+1,499円)×36=104,728円
  • スマートコミコミ+:(999×12)+(2,499×12)+(2,499×12)=71,964円

これが3年間で支払う金額の目安です。これに事務手数料やその他ユニバーサルサービス料、必要な消費税などが加わります。特に事務手数料は違う場合があるので、注意しましょう。

また、通常プランの999円は通話SIMで100MBまでの料金ですので、1GBで合わせると1,199円になり、さらに価格差は広がります。

それを踏まえると、通常使う分にはフリーテルが通常プランより安いと言っているのは間違いではないのです。

スマートコミコミ+のPriori 4において、3年間の支払料金71,964円から14,800円の金額を引いた分の「57,164円」が端末以外の価格という目安になります。本来は。ここがスマートコミコミ+での価格設定においての罠と言われるところ出てくるのです。

なぜかは解約する場合にわかります。

1年半で解約する場合

通常プランの場合、端末代金と1年半の利用料になり、端末は手元に残ります。

14,800円+(999円+1,499円)×18=59,764円

スマートコミコミ+の場合、1年半の利用料と残りの端末残債をトータルで支払うことになり、端末は手元に残ります。ですが、ここで大きな問題が。

・Priori 4セットご購入時のお支払いは、0円です。
月々のお支払いは、980円(税込 1,058円)となり、総額35,280円(税込 38,088円)となります。

プラン選択

(999円×12)+(2,499円×6)+(411円×18)=34,380円

と思いがちですが、実際は

(999円×12)+(2,499円×6)+(980円×18)=44,622円

となるのです。つまり、利用料金の設定を少なくして端末価格を上乗せしておき、解約したときの「違約金がない」という文句を前面に出しているものの、それ以上の値段差がある「一括価格の2倍前後の端末価格」を割賦契約に基づいて支払わせるようにするということです。

ここで、端末残債半分での買取をしてもらった場合の金額です。

スマートコミコミ+の解約時買取を使える場合、1年半の利用料と残りの端末残債半分を支払うことになり、端末は手元に残りません。

(999円×12)+(2,499円×6)+(980円×18÷2)=35,802円になります。

スマートコミコミ+看板商品のPriori4では、1年半の利用で35,802円ですので、毎月2,000円ほどでスマートフォンを端末レンタル込みで使えていたと考えると、端末価格が高くてもさほど問題はないというのが分かります。

解約時に、Priori4の残債8,820円で手元に残すかどうかを決めることができるということになりますね。

  • 通常プラン(端末残し):59,764円
  • スマートコミコミ+(端末残し):44,622円
  • スマートコミコミ+(端末売却):35,802円

Priori 4では1年半利用ではまったく問題ないのはお解りと思います。

計算例(極2)

さて、当サイトではPriori 4限定でおすすめしていたスマートコミコミ+ですが、極2の場合を計算してみましょう。

極2の一括価格が49,800円です。

  • 通常プラン:49,800円+(999円+1,499円)×36=139,728円
  • スマートコミコミ+:(2,799×12)+(4,299×12)+(4,299×12)=136,764円

これが3年間で支払う金額の目安です。これに事務手数料やその他ユニバーサルサービス料、必要な消費税などが加わります。これをみるとわずかながらスマートコミコミ+は支払額が安くなってPREMIUM保証も付いて手厚い内容になります。

ここで頭に入れておくべき点は、ネットで騒がれている「端末価格が高い設定」だとしても、同じような組み方をした通常プランでの3年間の支払額とあまり変わらないという点です。つまり、端末価格が高い分、通信利用料が安いということになります。3年利用するのであれば総支払額がそんなに高くなる訳でもないので、端末価格が高いとだけ言って他の利用料に触れないのも少々変な話ということですね。

とはいえ、端末価格が高いことによる罠と言われる部分もありますので、そこは否定できません。

Priori 4の例に沿っていきますと、極2の割賦価格は

KIWAMI 2セットご購入時のお支払いは、0円です。
月々のお支払いは、2,500円(税込 2,700円)となり、総額90,000円(税込 97,200円)となります。

プラン選択

となります。一括価格49,800円と比べると2倍近い価格になっていて、ネットで批判している方々の的になっています。スマートコミコミ+での解約の場合は、この価格における残債で計算をすることになります。

1年半で解約する場合

通常プランの場合、端末代金と1年半の利用料になり、端末は手元に残ります。

49,800円+(999円+1,499円)×18=94,764円

スマートコミコミ+の場合、1年半の利用料と端末残債を支払うことになり、端末は手元に残ります。

(2,799×12)+(4,299×6)+(2,500×18)=104,382円

通常プランよりも1万円ほど多く支払うことになります。

スマートコミコミ+の解約時買取を使う場合、1年半の利用料と端末残債半分を支払うことになり、端末は手元に残りません。

(2,799×12)+(4,299×6)+(2,500×18÷2)=81,882円

月割すると4,500円ほどの支払額でレンタル利用した形になりますが、あまり安いとはいえませんね。このように、機種によって違いがあるので、フリーテルではPriori 4の例で安いということを前面に出しているものの、実際他の端末ではどうか、と考えるとどうなの?ということです。

早く解約する人はスマートコミコミ+を使っては駄目

わかりやすい説明のために極端な価格設定例を仮に挙げると、利用料を極端に落として月10円設定で残りを端末価格とすると、利用料が3年で360円で端末価格が7万円以上。解約すると割賦契約の端末価格を支払うことになるので、Priori 4の本体価格7万円から引かれた残債をほどを支払う事になる、つまり端末価格は必ず支払うのですね。残債を支払うと7万ほどになりますので、3年使ったときの価格との差が殆どなくなります。

よって、端末価格の割合が高ければ高いほど、解約したときまでの総支払額が3年使って完済したときの金額に近づいてくるのです。3年しないと支払う金額が高くなるというシステムが、3年縛りと言われる所以です。

ですが、スマートコミコミ+は、10分話し放題が有効に使える限り、通常プランに比べてお勧めはできます。もちろん途中解約をしないという前提です。機種は端末価格の設定が大きいので初期での解約では、割賦契約の残債が高くなりすぎるので、早めの解約はかなり損になります。

3年使うのであれば、通常プランにくらべるとPREMIUM保証などがある分お得と言えますので、どの機種でも3年使うのを前提で考えましょう。また、1年以内ではどの月で解約しても同じくらいの支払額が必要になりますので、早めに解約するかもしれない人はやめておきましょう。

スマートコミコミ+の解約時端末買取制度は、早くに解約すればするほど有効になりますので、この制度を使う場合は、端末を手元に残すメリットと残債との組み合わせを考えて、どちらかをその場で選びましょう。

まとめ:一つの選択肢としてはあり。根本の解決には全くなっていない

スマートコミコミ+の、3年間端末割賦契約で契約した時の価格が市場で端末を買える額の倍以上するという点が1番騒がれているところなので、その問題は全く変わってない以上、大きな変化はありません。

穿った見方をすれば、残債が残った端末をさらに買取という形で手に入れて、良品として整備してPREMIUM保証に回すことができます。フリーテルとしては批判を受けて使い勝手を良くしたという形にしていますが、消費者としては多少選択肢が増えたものの、大きく変わったことはありません。

ですが、もともと「3年間のスマートコミコミ+利用料金」と「3年間の端末+通話SIM+10分話し放題の価格」を比べると、スマートコミコミ+が大きく値段が高くなるというケースは、実は無いのですね。

世間での端末が高くて解約で大きなお金を取られるというのも嘘ではありませんが、それは半年以内などの早い時期に解約した場合。その分通話SIMなどの利用料金が安くなっているので、フリーテル5機種においては、通常プランとスマートコミコミ+での逆転する点は出てきます(他社5機種は未検証)。機種によって1年以内から2年以上の幅はありますが、3年の時点で損になるようなことは通常ありません。

とりかえ~るが1番の特徴なのに、実はとりかえ~るを使わないで同じ端末を使い続けることができれば、通常プランよりは安くできるという、なかなかわかりにくいプランのようです。

スマートコミコミ+のポイントとしては

  • 通常プランよりは中期的には安くなるか、似たような価格になる。
  • 早期解約は端末代が高い分、精算額も高い。

まずは、3年間使うことを前提にスマートコミコミ+を利用して、どうしても解約するときは残債を全部支払って端末を手元に残すか、端末を返却して残債を減らすかを考えましょう。

  • この記事を書いた人

タコわさび

介護を見据えて平屋を建てて、自宅で働くように。後悔なく生きるために、様々なことを模索しています。 簡単なプロフィール プライバシーポリシー

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