3つの比較「スマートコミコミ＋」「スマホプラン S」「コミコミプランS」どれが良い？

フリーテルがスマートコミコミ＋を開始したということで、直接競合するサービスとの違いはどうなのかが気になるところです。

楽天モバイルの「コミコミプランS」とY!mobile（ワイモバイル）の「スマホプランS」が該当するのですが、値段の違いや機能の違い以外にも、その会社ならではの優位なポイントを無視してはいけません。

そのポイントを踏まえて自分に合ったものを選ぶのが基本ですので、まずはその点を注意しておきましょう。

それぞれのプランの違い

大まかなサービスの違いは別記事に書いたとおりになっています。フリーテルと楽天モバイルがドコモ系、ワイモバイルがソフトバンク系の回線ですね。回線の違いが料金に反映するかどうかはわかりませんが念のため。

スマートコミコミ＋のプランは、定額で1番安いものになっています。公式での比較もこれと同じです。

そして、端末の割賦契約は、スマートコミコミ＋が3年、コミコミプランSとスマホプランSが2年です。

1年目

1番目を引く1年目の料金です。1年目が安く2年目以降が高くなるというプランが殆んどです。インパクトがある数字ですので各社力を入れています。ワイモバイルも1年目のインパクトが欲しかったのかもしれません。

フリーテルは、1年目は1,500円の割引がかかっています。楽天モバイルは何の割引というのではなく、対抗するワイモバイルよりも安いということで付けた値段。ワイモバイルは1,000円の割引がかかっています。

最初に費用がかかるかどうかというのが重要になると、1年目は重要ですが、事務手数料が高い場合があるので、1年目の金額が低くてもその他の費用が高いかどうかは注意する必要があります。

2年目

1年目の割引が減って高くなるのが2年目です。1年目の割引が減って、スマートコミコミ＋では1,500円、コミコミプランSでは1,100円、スマホプランSでは1,000円上がっています。ここで満足度が下がるので、1年目で変なイメージを抱いたユーザーは割賦契約が終了次第、場合によってはすぐに他の業者に行く可能性が出てきます。

フリーテルが300円ほど安い時期になりますが、割賦契約が長いので当然です。ですので、大幅に違うとは言えない差にになっていますが、割賦契約の期間の違いが出ているはずですので、横並びに近いです。

3年目

3年目は、スマートコミコミ＋だけが割賦契約が残っていて、他のプランは割賦契約は終わって通常料金になっています。

割賦契約がなくなっているので、楽天モバイルは安くなっています。ワイモバイルはプランが終わったので、通常価格の3,980円になるところですが、長期契約の割引で1,000円安くなっています。ややこしいですが、自動でお値段が下がれば問題ありません。

3年目合計

比較しているプランが全て終わるのが3年なので、3年終わったときの金額の差です。通話料は定額内で、事務手数料や他のオプションは適用されていません。こちらが高い場合もあるので、参考までに。さらに楽天モバイルでは楽天スーパーポイント、ワイモバイルではTポイントがあるので、そちらで優位性が出てきます。

ぱっと見ると、スマートコミコミ＋が一番安いです。ワイモバイルは格安SIMではあるのですが、ソフトバンクと格安SIM業者の中間的な存在になっているので、多少金額が高くても想定内です。ですが、3年合計をみると思ったほど差が無いのが驚きです。

4年目以降

プランを続けている状態での月額料金です。つまり、割賦料金が無くなった状態になります。

ここで、割賦契約が終わりましたが、フリーテルは4年以降は逆に料金が上がっています。これは3年目までは割引が密かにかかっていたのです。割賦契約が終わると同時にその割引もなくなって、通常料金になるということです。

ここまでくると、スマートコミコミ＋の料金面での優位性はかなり少なくなります。

端末

端末コミコミなので、端末自体は他で手に入れる必要がないですが、保証があるかどうかというところの差になります。

割賦契約がある場合は、端末保証があれば入っておいたほうがよいのですが、スマートコミコミ＋は、フリーテル端末だけとはいえプレミアム保証が付いています。この保証をベースにした「とりかえ～る」というサービスがあるので、端末に関してはフリーテルがずば抜けています。他の会社では保証はオプションなので、比べるべくもなくスマートコミコミ＋が良いです。

高速通信容量・パケット無料等サービス

メールやSNSなど、インターネットサービスを使う場合、高速通信容量が多ければ快適に使えます。プランの価格の差はその高速通信容量が多いか少ないかが一番の要因なので、各社ギリギリまで少なくしています。

スマートコミコミ＋、スマホプランSでは、基本は1GBですがボーナスとして1GBプラスされる期間があります。スマートコミコミ＋が1年目のみ、スマホプランSでは2年となっています。コミコミプランSは最初から優位性を持たせるべく2GBに設定してあります。

パケット無料等というのは、特定のサービスを使った場合にその通信料が無料、つまり高速通信容量からマイナスされないというサービスです。この中のプランでは、スマートコミコミ＋だけになっています。

スマートコミコミ＋では、使っただけ安心プランとデータ定額1GBプランは「LINE、PokemonGo、WebChat、WhatsApp」の4つがパケット通信無料の対象です。プランを上げてデータ定額3GB以上であれば4つのサービスに加えて「Twitter、Facebook、Instagram、Messenger」とさらに4つ増えて合計8サービスのパケットが無料になります。

ここがフリーテルの大きなウリなので、特にInstagramを使うユーザーは、データ定額1GBよりは3GBを利用したほうが毎月400円高くなってしまうものの、スマートフォンをストレス無く使えるかもしれません。

機種変更無料サービス

フリーテルの一番のウリだる「とりかえ～る」というサービスがあります。これは他の会社では見られないサービスですので、スマートコミコミ＋での1番の特徴になります。

とりかえ～るというサービスは、スマートコミコミ＋では端末の割賦契約が3年なのですが、特に故障や破損がなければ新しいスマートフォンと交換できるというものです。交換する場合は、新たにスマートコミコミ＋を契約する形になって、交換した翌月から端末とプランに対応する料金を支払っていくことになります。旧端末は新端末へデータを移行してから返却できるので、焦らずに作業できます。

返却した端末の残債は免除されるので、新しい端末の端末料金を支払っていくだけで済みます。3年過ぎた後では端末の割賦は終わって自分が所有する端末になっているので返却する必要はありません。単純にスマートコミコミ＋で契約し直すという形になります。1年目の割引は適用されませんので2年目以降の価格になります。

それぞれの付加価値

「スマートコミコミ＋」「コミコミプランS」「スマホプランS」を利用するにおいて、それぞれの会社特有のメリットがあります。

フリーテル「スマートコミコミ＋」

フリーテルのスマートコミコミ＋の場合、端末の残債が残っていても端末を新しくできる「とりかえ～る」、LINEなどの特定サービスのパケットが無料になるサービスがあります。「とりかえ～る」はフリーテル製スマートフォンから他社スマートフォンでも可能になっています。

楽天モバイル「コミコミプランS」

楽天モバイルでは楽天グループでのサービスが強いです。楽天スーパーポイントで端末代金や利用料金を支払える、楽天市場での購入ポイントが+1倍になる、というところです。

ワイモバイル「スマホプランS」

ワイモバイルでは、Yahoo系のサービスです。「Yahoo!プレミアム for Y!mobile」というものがあり、LOHACOとヤフーショッピングでもらえるポイントが最低5倍になりますし、さらにオプションをつけると12倍にもなります。また、ヤフオクも使えますので、Yahoo系サービスを利用する人は、価格以上の価値を出せるかもしれません。

その他：フリーテルが他社製スマートフォンの取扱を開始

フリーテルが2014/04/13出荷分から他社製スマートフォンの取扱を開始しました。スマートコミコミ＋での扱いですので、楽天モバイルと比べてみたいと思います。

前提として、

• 無料通話はフリーテルが10分、楽天モバイルは5分。
• 社外スマートフォンですのでフリーテルでも「PREMIUM保証」と「データ復旧サービス」はありません。
• フリーテルは定額1GBプランとの比較

になります。

arrows M03の場合

唯一おサイフケータイ対応スマートフォンであるarrows M03で比べてみました。こう見ると、3年で7,000円ほどの差が出る感じです。その価格差を「とりかえ～る」の優位性として考えると、価格面では楽天モバイルのほうが安くなるかもしれませんが、とりかえ～るに魅力を感じるのであれば、フリーテルが良さそうです。

HUAWEI P9 liteの場合

HUAWEI P9 liteで比べてみると、3年間で12,000円ほどの差になっています。端末に関しては楽天モバイルは強めですので、多少仕方ない点もあります。通話時間、フリーパケットのサービスを使うかがポイントになりそうです。

まとめ：自分に合ったサービスで選ぶのがおすすめ

フリーテルの「スマートコミコミ＋」、楽天モバイルの「コミコミプランS」、ワイモバイルの「スマホプランS」という3つのサービスを比較してみました。

強い点がそれぞれ違いますので、どのプランも万人に最適ではないというのはお解りかと思います。そのなかで、自分に合ったプランを選ぶのが一番重要でもあり一番楽しいので、じっくりとプランを考えて、格安SIMのサービスを選んでいきましょう。

大まかには

• フリーテル「スマートコミコミ＋」：プラン検討が面倒な人。端末をよく変更する人、容量プランは多くから選びたい人、楽天系やYahoo系をあまり利用しない人、ポケモンGoやLINEをよくやる人。唯一お得なPriori 4で大丈夫な人。
• 楽天モバイル「コミコミプラン」：楽天市場をよく利用する人、楽天スーパーポイントが余っている人。
• ワイモバイル「スマホプラン」：Yahooショッピングやヤフオクを日頃利用している人。

となるでしょうか。楽天系サービスやYahoo系サービスをあまり使わない人は、サービスの点でフリーテルで安定かも知れません。月々の支払いがわかりやすいセットプランですので、最初に契約するには手間は少ないと思います。

あまり手間をかけたくない方は、スマートコミコミ＋を一度検討してみてはいかがでしょうか。○