フリーテルのスマートコミコミ+は、端末+利用料をまとめて定額で支払えるというプランになっています。手間がかからない分、選ぶ範囲がありませんので、需要にマッチした人でなければ使いにくい面もでてくるかもしれません。
ですが、利用状況がマッチしている人でも、選ぶ端末をまずは考えてそれからスマートコミコミ+を利用するのが良いと言えます。現在はフリーテルのスマートフォン以外にも、ZenFone 3、Zenfone LASER、arrows M3、HUAWEI P9 lite、VAIO Phone Aも選べるようになっています。
今回は、スマートコミコミ+での機種を選ぶ際に、通常のプランに比べてどのくらいの違いがあるのかを考えてみたいと思います。
スマートコミコミ+の利点
まずは、スマートコミコミ+の利点をおさらいです。利点がなければ通常プランで契約で良いのですから、まずは利点を抑えてからスマートコミコミ+を検討することが重要です。
- 「とりかえ~る」がある
- 端末の割賦が含まれていて定額なので、支払いが把握しやすい
の2点です。
「とりかえ~る」がある
スマートコミコミ+の1番重要なポイントです。これがなければスマートコミコミ+である必要の殆どがなくなってしまうくらいです。
スマートコミコミ+で「とりかえ~る」を使うと、3年間の割賦支払期間中に、1年経過した端末もしくは1年半経過した破損や故障端末した端末を新品交換することができて、古い端末の割賦残債を免除されるというものです。古い端末の方のスマートコミコミ+は3年を待たずにすべて終了して、新しいスマートコミコミ+の3年間が始まるのですね。
もちろん、スマートコミコミ+の3年間が始まるとはいっても、実際は契約が続いていますので、電話番号などが変わるというわけではありませんので安心しましょう。実際やることは機種変更した時と同じように、SIMを入れ替えたり端末のデータを移す作業が必要になります。
端末の割賦が含まれた上での定額なので、支払いが把握しやすい
通常ですと、「基本のプラン、割賦金、オプション、通話料金、ユニバーサルサービス料」などの合計を計算して毎月の支払額を見ることになりますが、スマートコミコミ+では「スマートコミコミの月額料、通話料金、ユニバーサルサービス料」だけで終わる場合があります。基本のプランと割賦金の金額が定額なのと10分通話し放題なので、10分以上の通話がなければ追加の通話料金は0円です。
毎月の利用金額が変化しづらいので、支払額がわかりやすいのですね。
スマートコミコミ+の機種別でお得度を見る
スマートコミコミ+は機種によって毎月額が変わります。その中でもお得なものとそうでないものがあります。端末によって割引額が変わっているので、端末価格がそのままスマートコミコミ+に反映されているかどうかが違うのですね。
割賦金を支払い終えた4年目以降の月額料金はすべての機種で変わらないので、3年目まで支払った金額の機種間の差額が、端末によって変わる金額と思って良いと思います。
価格のベースになっているのがPriori 4で販売価格14,800円の36回払いで毎月411円になっています。これが1番乖離がない数字になるので、端末以外の料金を引いて残った額と一括価格を比べるとお得かどうかを見ることができます。
Priori 4での3年支払い額からの端末価格を引いたものが、端末以外の価格としての基準値になります。
基準値:71,964-14,800=57,164円が端末以外の価格と考えられます。
端末 | スマコミ+月額(1年目) | 3年支払い額 | 一括価格 | 基準値との差 |
---|---|---|---|---|
Priori 4 | 月額 999 円(税込) | 71,964円 | 14,800円 | 0円(基準値) |
極2 (KIWAMI 2) |
月額 2,799 円(税込) | 136,764円 | 49,800円 | 29,800円 |
麗 (REI) |
月額 1,799 円(税込) | 100,764円 | 29,900円
20,520円(31%OFF) |
13,700円
23,080円 |
雷神 (RAIJIN) |
月額 1,999 円(税込) | 107,964円 | 29,800円 | 21,000円 |
MUSASHI | 月額 1,499 円(税込) | 89,964円 | 24,800円
14,800円(40%OFF) |
8,000円
18,000円 |
ZenFone3 |
月額 2,299 円(税込) |
118,764円 | 39,800円 | 21,800円 |
ZenFone3 Laser |
月額 1,999 円(税込) |
107,964円 | 27,800円 | 23,000円 |
arrows M03 |
月額 2,199 円(税込) |
115,164円 | 32,800円 | 25,200円 |
VAIO Phone A |
月額 1,899 円(税込) |
104,364円 | 19,800円 | 27,400円 |
P9 lite セット
|
月額 1,899 円(税込) |
104,364円 | 29,980円 | 17,220円 |
使っただけ安心プランにおけるスマートコミコミ+は端末の違いしかないということであれば、Priori 4が端末価格の割合が良くて、あとの機種は数万円多く支払うことになります。Priori 4は価格を正面に出す看板商品だからこその値段設定ということになりますので、他の機種を選ぶときは気をつける必要があります。プレミアム保証の金額差があるのでもう少々差が詰まりますが、4年以降の価格は共通ですので、その分も端末とセットで考えたほうがわかりやすいですね。
端末価格が高いものは、早くに解約すると総支払額が高くなるので、スマートコミコミ+などのセットプランは、継続して利用することを前提に契約することがおすすめです。
まとめ:Priori 4はおすすめ
スマートコミコミ+では、価格面においてPriori 4は1番オトクな端末ということになります。これを知った上で「とりかえ~る」を使って新機種にするのに魅力がある人であれば、スマートコミコミ+は存分に使って良いプランになります。
また、とりかえ~るを使わずに3年間頑張ればスマートコミコミ+はトータル支払額を安くできるので、単に3年縛り系のセットプランとして考えるのでも無しではありません。
できるだけ解約時のリスクを取りたくない方は、スマートコミコミ+ではなく通常の端末とSIMのセットを利用したほうが良さそうです。
スマートコミコミ+の1番注意したいところは、3年の契約期間内で解約すると端末の残り期間分の支払いをしなければならなくなります。これは一度に支払う金額が大きくなりすぎるので、そういう契約解除するリスクが大きい方は、スマートコミコミ+は少々難しいかもしれませんね。○