普段の生活において、台所やお風呂が排水するスピードがだんだんと遅くなってくるのはよくあると思います。
大抵は排水管の中で汚れが詰まってきて流れが悪くなっているのですが、それを放っておくと完全に詰まって排水が逆流してしまい、周りが水浸しになってしまうこともあります。
そこまで詰まってしまうと、業者さんを呼んで処置をしてもらうことになりますが、いざ業者さんに依頼して詰まりを取ってもらうとすると、場合によっては数万するときもあります。
家計にも大打撃なので、できれば詰まる前に自分でなんとかしたいところです。
我が家では実際に失敗した経験をもとに、どのようにして詰まりの対策をしたのかを書いておきたいと思います。
排水管が詰まった時にピーピースルーF
以前賃貸アパートで暮らしていた時、排水管が詰まったことがあります。
その時は洗濯機を使っていたのですが、いざ洗いが終わって排水になったとき、洗濯機の排水口から水が逆流してきたのです。気づいた時には床に水があふれてきて一面が水浸しになり、非常に大変な目に合いました
。市販の液体パイプクリーナーを使っても状況は変わらず。さすがに排水できないのは生活に影響が出るので、その時は業者さんを呼んで詰まりを解消してもらいました。
そこから数ヶ月経ち、また排水の流れが悪くなってきていました。以前の逆流の件が頭をよぎります。ですが、完全に詰まる前に流れを良くすることができれば以前のような惨事は起きないと思い、市販の液体パイプクリーナーを使ってみました。それでもあまり効果はなく、どうしたものかと考えたのですね。
色々調べているうちに、評判が良さそうなものがありました。それがピーピースルーFです。
ポチップ
ピーピースルーシリーズは業務用の排水管のクリーナーで、市販の液体パイプクリーナーに比べると使い方は難しいですが効果はすごいという口コミがありました。
市販の液体パイプクリーナーではあまり効果が無かったのですが、期待を込めてピーピースルーFを買って使ってみました。
使い方としては、排水口の周りにピーピースルーFを撒いて、40度ほどのお湯で流し込み、そのまま一晩時間をおきます。
翌日になって、水を流してみると、大きな「ゴボッ」という音をたてて水がスムーズに流れて始めていきました。市販の液体パイプクリーナーを使ってもほとんど効果が無かった詰まりが一気に解消した瞬間です。あとは多量の水で薬剤を含めて流しきれば作業は終了です。
そんなこともあり、引っ越してからもピーピースルーFは常備してあり、詰まりの予防のために時々使うことにしています。
ピーピースルーについて
ピーピースルーシリーズは和協産業株式会社の製品で、業務用の排水管洗浄剤です。劇薬指定のピーピースルーKやピーピースルー（温水用）、劇薬ではないピーピースルーFなどがあります。
我が家で利用したのはピーピースルーFなので、劇薬指定ではありません。ですので、劇薬指定のものよりは効果が薄いのですが、それでも市販のクリーナーよりは効果が高いと思います。Fであれば普通に通販で購入できますので、まずはこちらをおすすめします。
使い方
排水口の周りに150gほどのピーピースルーFを撒いて、お湯でピーピースルーFを溶かしながら排水口に流し込んでいきます。直接排水口にピーピースルーを入れないようにします。
水が少なすぎたり、温度が低いと固まりやすいので逆に詰まってしまう可能性があるので注意しつつ、40度くらいのお湯を使って程よく流し込みます。
この時の注意点は、
- ピーピースルーFを撒くと、非常に細かい薬剤が舞い上がるので、吸わないようにする
- 水と混ざると刺激臭が出るので、まともに吸い込まない
- 水と混ざるとかなりの熱が出るので、やけどに気をつける
- 溶かしながら排水口に流し込まないと排水管でピーピースルーが固まって詰まる可能性あり
です。できれば、ゴーグル、マスク、手袋、長袖の着衣で作業するのをおすすめします。
お湯を流し込んだら1時間から一晩くらいおいて、多量の水で詰まりを押し流します。
詰まりに効果があればそのまま流れていって、以前よりも流れがスムーズになると思います。少し改善したくらいであれば、もう一回やってみるとより改善するかもしれません。
使っても駄目だった時
全く効果がなさそうであったり完全に排水管が詰まってしまっていたら、劇薬指定のピーピースルーKの方が効果が高いのでそちらを使うのも良いかも知れません。劇薬指定なので薬局などで購入する際には印鑑などが必要になりますが効果はかなり高いようです。
ピーピースルーが固まるのを防ぐために
ピーピースルーが固まってしまうのが不安であれば、一回指定された温度の水に溶かして反応熱が収まったら使うという方法があります。この方法は排水口の中で反応熱が出る心配が無く、沸騰した排水が排水口からハネ出してくることもありません。
やり方は簡単で、バケツや洗面器にお湯を入れ、ピーピースルーをお湯に入れて混ぜます。泡が出て発熱しますが、ピーピースルーがある程度溶けるまで少し待ちます。
ピーピースルーが溶けたら排水口にお湯を流し入れて、しばらく待って流せばOKです。
溶かしてから使う方法も、ピーピースルーの容器にも書かれているので心配いりません。
最後に
市販の液体パイプクリーナーなどに比べるとお値段はそこそこします。ですが、あまり効果がないものよりは、効果があるものを使ったほうが良いと思うので、市販の液体パイプクリーナーよりはピーピースルーをおすすめしておきます。
詰まってきた時に使うのはもちろんですが、詰まる前に予防的に使うのが良いと思います。汚れが堆積する前に流しておけば、詰まることは殆んど無くなりますので困ることもありません。
詰まってきて流れが少し悪くなったと感じたら、一度ピーピースルーを使ってみてください。必ずとは言いませんが、よくある汚れの堆積であればかなりの効果を発揮してくれると思います。
ピーピースルーが固まってしまうのが心配であれば、洗面器などのお湯にピーピースルーを入れて、あらかじめ溶かしておき、それを排水口に流し込みましょう。
半年に一回くらいはピーピースルーでの排水管の洗浄を行なって、汚れや臭いを防いで欲しいと思います。
ポチップ
