この数年、スマートフォンによるフリーマーケットアプリの人気が大きくなってきました。
幾つかのアプリが出てきて、そしてサービス終了になったり、結構しのぎを削る市場になっています。
その中で、みなさんおなじみの楽天が、フリルを運営している株式会社Fablicの全株式を取得して完全子会社化したと発表しました。
もともとフリマアプリを展開している楽天がフリマアプリ老舗のフリルを手に入れたのは、結構面白い流れと感じました。
現在のフリーマーケットアプリ市場
スマートフォンだけで利用できるフリーマーケットアプリは、現在はメルカリの1強状態になっています。
その他のアプリがそれを追走する形になっていますが、メルカリはかなり強くなっているので、追いつくのはかなり大変になっています。
コンビニで言う所のファミリーマートとサンクスが統合してセブンイレブンに迫る感じの、結構大きな話なのですが、ユーザーとしては便利に使えればどこでも良い感じですので、そういう意味でも似ているかもしれませんね。
フリーマーケットアプリとは
広場で行われるフリーマーケットのように、自分で好きな値段をつけて出品する事ができるアプリのことです。前からあるヤフオクの同じように見えますが、フリーマーケットなので売約したもの勝ちです。
特に女性に多いようなのですが、オークションで欲しいものは即決価格で落とす人がいるのですね。そういうタイプのユーザーは、オークションよりもフリーマーケットのように欲しいものはすぐに買えるという女性の心理にピッタリのアプリになります。
ですので、フリマアプリの出品物は、女性向けのものばかりになっているのですね。
アプリでいつでも見ることができて、その場で売約できるという即時性が今の流れに合ったといえます。
大手も参入
楽天はラクマ、LINEはLINE MALLと大手が参入しました。しかし、利用ユーザーが多ければ多いほどそのアプリは繁栄するので、頭一つ抜けたメルカリが独走状態になりました。
結局、LINEでさえ撤退したくらいですので、中途半端な参入では、手が負えない状態になっているのですね。
そこで、楽天はフリルを買収しましたが、統合するのではなく双方を立たせて周りを囲んでいく形を選んだのかもしれません。フリルのユーザーがラクマと統合すると離れていってしまうことを嫌うのは当然のことです。
ですので、楽天のサービスを組み込むことで、フリルを楽天ユーザーが使いやすくする方向にしたと思います。
まとめ
地味ですが、楽天としては結構大きな挑戦に思えます。
企業から消費者へのサービスは楽天市場が担って、ユーザーからユーザーへのサービスはラクマとフリルが担う形として大きくしていくことになります。
物を売るよりも、サービスを売るというビジネスモデルですが、楽天はそのあたりはなんとも言えない部分です。しかし、楽天都合の大きな改変が行われないかぎりはフリルはサービスが落ちるということは無く、楽天グループとしての恩恵を受けることができるようになります。
そういう意味では、フリルユーザーは期待をしても良いかもしれません。
楽天ポイントサービスなど提供される予定ですし、ラクマと相互送客も行うようですので、フリルとラクマのユーザーは使い勝手がよくなることを期待しておきましょう。