東北大震災から既に数年が経とうとしています。東北の太平洋側沿岸は復興が続いてはいますが、まだまだ完全に戻ったわけではありません。東北では地震の直接被害よりも津波による被害のほうが遥かに大きかったので、津波の知識も必要ということを思い知らされる事となりました。
過去に起きた災害を糧にして、この先どう対策をするかを少しでも考えていきましょう。
基本は地震に注意しておく
日本に住んでいる以上、地震はよく起きます。そして地震が起きて速報が流れた時、あわせて津波情報が出るようになっています。
つまり、地震と津波はセットで考える必要があります。大きな地震で直接被害が出ることよりも、その後の火事、津波でケタ違いの損害がでることもあります。津波の場合は、海沿いや川沿いなどで海抜が低い位置に居る方は、特に注意が必要ですね。
まれに海底火山などが原因の場合もありますが、その時も速報は流れます。
東北大震災での教訓
残念なことに、津波の情報が届かなかったり、津波の怖さがわからない人たちが結構犠牲になりました。
もちろん、15mクラスの巨大な津波の経験などありませんから、仕方ない部分もあります。しかし、こういう前例が悲しくも出来てしまったからこそ、この後に同じようなことを減らすようにしていかないといけません。
津波が来たらどうするか
と、津波が来た時に考えるのでは遅いですね。津波自体に抗う術は、まずありません。火事などは多少消せる場合もありますが、津波に関しては個人では何も出来ません。届かないところに避難するのが一番の対処方法になります。
大きな地震が来た時に、海が震源であればニュース速報、地域放送がかかります。もし大きな津波の表現があれば、海に近い人はすぐに高いところへ避難しましょう。高いところがなければ気合で内陸方面へ行きましょう。
避難できれば、あとは収まるのを待つのみです。津波は何度も襲ってくる可能性がありますので、一旦波が引いたとしても、すぐに津波が通った場所には戻らないようにしましょう。東北大震災でもこのケースで流された方もいらっしゃいます。
津波の注意報・警報
気象庁のパンフレットを参考にしています。
予想の津波高さ発表基準 | 巨大地震での 津波の大きさ表現 | とるべき行動 | 想定される被害 | |
---|---|---|---|---|
大津波警報 | 10m超 | 巨大 | ただちに安全な高台などに避難。 できるだけ高い場所へ移動。 | 家屋が全壊。車を含めて色々なものが流されます。 |
5m~10m以下 | ||||
3m~5m以下 | ||||
津波警報 | 1m~3m以下 | 高い | 陸に海水が流れてきて、各所で浸水被害が発生。 人が津波に流されます。 | |
津波注意報 | 20cm~1m以下 | --- | 沿岸の人はすぐに上がって安全な場所に。 | 海にいたら流されます。 漂流物や船が流れてくることも。 |
1mの津波をまともに受けたら、人はまず流されます。ですから、津波警報になった場合は、すぐに避難行動に移りましょう。
いざという時の為に
こういう時は、非常用避難袋が必要になる状況です。普段持ち歩く物に合わせて、避難袋を持って避難できれば数日はなんとかなりそうです。
そのために、普段からそういう備えをするかしないかで、被災後の自分の状況が変わってくるかもしれませんね。
まずは生き延びることが先決ですので、落ち着いて行動できるようにそれぞれが頑張りましょう。
非常用避難袋(持ち出し袋)は最低でも1つ、できれば人数分あると安心です。その上で、避難をし易いように普段から靴をすぐに履けるようにしておくのも良いかもしれません。お財布やメガネなど普段使うものもいざという時に探さないように、置き場所を決めておきましょう。
避難するまでの時間は、短ければ短いほど良いのです。
最後に
津波が来た場合は、高いところや内陸方面に逃げる、これ1点です。
直接津波に巻き込まれなければ大丈夫ですので、早くに避難することが重要になります。
人生でめったにないことではありますが、危険になったらすぐ動けるように頭の中に入れておきましょう。