ドイツ3大メーカーのうち、フォルクスワーゲンとBMWで基準値を越える排気ガスを出していた問題ですが、残りの1社であるメルセデス・ベンツを擁するダイムラーが声明をだしました。
排気ガス検査では不正はなく、世界の基準に沿っている、とのこと。
メルセデス・ベンツはブルーテックと称する技術を使って排気ガスをクリーンにしています。仕組みは、アドブルーという液体(尿素水溶液)を排気ガスに混ぜて触媒(ガスを無害化する物体)を使って窒素と水にするというもの。
生成される「窒素」の分、規制されてる「窒素化合物(NOx)」を減らせる、ということになります。
こういうシステムがあるからこそ、自信を持って世界の基準に沿っているといえるわけですね。ブルーテックのシステムは軽油以外にアドブルーを補給しなければなりませんが、大排気量のエンジンにも対応しやすいので、バスやトラックなどにも使われています。ダイムラー系列の「三菱ふそうトラック・バス」の車両も、このシステムを採用しています。
世界を揺るがす大問題に発展したフォルクスワーゲングループのディーゼルエンジンの排出ガス不正問題。メルセデスベンツが、この問題について声明を出している。
同じドイツの自動車メーカーでは、BMWグループがドイツメディアの報道に反論する形で、「排ガス検査で不正はない」と声明を発表。
ドイツおよび欧州の自動車メーカーに対して、疑いの目が向けられていることを受けて、メルセデスベンツを擁するダイムラーも、この問題について声明を出した。
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