大手キャリアのいくつかにはテザリングオプションというものが存在しています。テザリングは人によっては無くてはならない機能になっていますので、多少高くても使わざるを得ない時もあります。
キャンペーンでテザリングオプションが無料というのもありましたが、auやSoftBankでは全てのプランではないもののテザリングオプション料金が500円がかかるようになりました。
とはいえ、同じ通信容量を使うのでテザリングだと500円かかるというのは何ぞや?というところもあるかもしれません。
ここでまずは、テザリングとは何か、テザリングオプションとは何かという、わかりにくい点を抑えておいて、今後必要になる時のために一度チェックしておきましょう。
テザリングとは?
テザリングとは、簡単に言うとスマートフォンやケータイが「無線LANの親機になる機能」です。
家庭にある無線LAN親機は、無線LAN対応のノートパソコンや携帯ゲーム機などと接続すると、家のインターネット回線を無線LANを経由してネット利用できるようになります。
テザリングは、この機能をスマートフォンで行うということになり、ノートパソコンや携帯ゲーム機をテザリング機能を持ったスマートフォンと無線LANで接続すると、スマートフォンのネット回線を無線LANを経由してネット利用することができます。
つまり、テザリングするスマートフォンがネットに繋げる状態であれば、外出先でも携帯ゲーム機などで無線LANを利用できるという、使い方によっては便利な機能なのです。
ノートパソコンや携帯ゲーム機だけではなく、カーナビとつなげて地図データダウンロードや交通情報を得ることに使ったりと、今はテザリングを利用するのは珍しいことではありません。
ちなみに、スマートフォンの様に操作するような機器ではなく、この機能だけを持つ機器のことを一般的に「モバイルルーター」と言います。
テザリングオプションとは
テザリングオプションは、docomo、au、SoftBankで採用している、テザリングをするために必要なオプションです。
2018/03/01現在は、docomoはテザリングオプション無料、auとSoftBankの一部のプランにテザリングオプションが残っていて、概ね500円~1000円になっています。
また、所謂格安SIM業者はテザリングオプション自体を設定していないといいますか、テザリングありきで価格設定をしています。料金が高いキャリアでオプション料金がかかり、格安SIMではかからないという、ユーザーにとっては不思議とも思える状況になっており、それを嫌がって格安SIMを検討する人もいるのですね。500円といえども、納得できない出費は押さえたいというのは当然ではあります。
今後の流れ
格安SIMでがテザリングが当たり前になっていますが、auやSoftBankはテザリングによる施設への負荷を理由に無料キャンペーンを終了してきました。
docomoでは特に負荷は増えてないということでオプション料金無料を継続するということで、キャリアでの姿勢の差がでてきました。
docomoでオプション料金がまだ無料を継続ということで、auとSoftBankへの風当たりが少し強くなって、格安SIMへ流れ出る人も出てくるかも知れませんね。
テザリングを利用するユーザーとしては、ちょっと使っただけでも500円かかるテザリングオプションの存在自体が面倒ですので、できれば無くなって欲しいと思う所でもあります。
まとめ:テザリングをするなら格安SIMがお手頃
格安SIMが出てきて安価でテザリングし放題になってきていますので、お手軽にテザリングをしたいユーザーは、大手キャリアから格安SIMにユーザーがいくらかは流れていったようです。
大手キャリアも通信スピードの速さをウリに頑張っているとは思いますが、そのスピードに見合った価格があるかどうかが重要で、そんなにスピードが必要ないユーザーは格安SIMに流れていくのは仕方ありません。
つまり、これからテザリングをすることになるのであれば、大手キャリアのモバイルルーターではなく、格安SIM業者のスマートフォンかモバイルルーターを選んで使うときなのかもしれません。高性能な回線+モバイルルーター、安価な格安SIM+格安スマートフォンという選び方もできるようになってきたので、納得できるものを選べる可能性が増えたことは喜んで良いと思います。
テザリング利用も以前に比べて安くできるようになったという、地味な格安SIMの良いところのひとつを、何かの時に使う為、頭の隅に残しておいて欲しいと思います。○