ドコモがシェアプランを強化！シンプルプラン登場でMNP流出防げるか

最近格安SIM業者がたくさん出てきて3大キャリアからもMNP流出が続いています。

今まで3大キャリアでは通話をほとんどしない人の為のプランが無かったので、そういうユーザーが格安SIMに流れていきました。さらに5分話し放題ができるようになってきて、さらにその流れが止まらなくなっています。

そんな中、ドコモが家族向けのシェアプランを強化して流出を少し防ごうとする動きがありました。

家族を取り込むというドコモらしいプランがでてきたのですが、少々わかりづらいので、備忘録を兼ねてちょっと見ておきたいと思います。

ドコモのシェアプラン強化について

ドコモが新しくプランの強化ということで、シェアパック専用基本プランの「シンプルプラン（割引ありで980円）」、パケットパックの「ウルトラシェアパック30（30GB：13,500円）」を新しく追加しました。

新しいプランということで、受付が2017/05/24からになります。新規であれば契約当日からで、プラン変更をする場合は2017/06から適用されます。

シンプルプランは家族同士のみ通話無料で、その他への通話は30秒20円というものになっています。思い切ったプランで通話をしない家族の通信料を減らして格安SIMとの格差をなくしていこうとしているのですね。そして「ウルトラシェアパック30」も、プランの隙間を埋めて選びやすいようにしたようです。

どれだけドコモが頑張っているかを確認するということで、楽天モバイルを使っている自分は、楽天モバイルの似たようなプランの組み合わせと比較して、どのくらいの差があるのかを確認したいと思います。

ドコモ新プランと楽天モバイルの差

ドコモでは30GBのメイン回線と子回線の価格、楽天モバイルでも通話SIM30GBプランとベーシックプランで試算してみました。ドコモは家族話し放題があるのですが、楽天モバイルには無いため、かけ放題オプションが無いときとある時で比べてみます。

親回線と子回線の大まかな月額

それぞれの月額が以下の通りになります。ユニバーサルサービス料などの細かいところは省いています。

メインの回線ひとつと子の回線の数で、全体の値段が決まりますので、試算です。

ドコモの場合を基準にすると、楽天モバイルのかけ放題なしだと半分強、かけ放題ありだと子が増えるにつれて差がなくなり、子回線が4になるとドコモよりも高くなります。とはいえ、家族間通話無料と国内通話無料の差がありますので、それを考えるとあまり気にする差でもないですね。

ざっくりと計算してみたものの、ドコモのプランは格安SIMに対抗するというよりも、あまり通話をしない家族の流出を引き止めるくらいのプランという感じがします。家族で使う契約がターゲットと言えるプランですので、お得になるユーザーもかなり限定的なものと感じます。

安くなる家族はシンプルプランにして、それ以外は今まで通り格安SIM業者へMNPすることを考えながらドコモを使っていくことになるでしょう。

まとめ：ドコモの新プランは限定的過ぎてあまり見ても仕方ない

ドコモのシェア前提のプランは、主に家族を狙った策だと思いますが、ざっくりと数字を出してみると、これと言ってよいと思えるほどでは無いと感じます。もちろん、通話をほとんどしないシェアパックのユーザーであれば、従来のドコモのプランよりは安くなりますのでありがたいプランになるでしょう。

逆に言えばそれだけの範囲しかないので、大多数のユーザーには関係ない話になります。通話をほとんどしないユーザーにとっては、ドコモのプランは無駄に高いのは変わらないままですので、MNPが止まらない状況も変わらないままでしょう。

個人ユーザーよりも家族を見るドコモらしいプランのお話でした。○