警視庁が高齢ドライバーの「軽度認知障害」や「認知症」の早期発見のきっかけになるように、車の運転などに現れやすい状態のリストを発表しました。
全部で30項目あり、そのリストに当てはまる人は認知障害などの注意をしたほうが良いという目安になるということで、高齢者の運転事故の防止策として作ったようです。
身近に高齢ドライバーがいる人は、様子を見ておいて密かにチェックしてみましょう。
運転時認知障害早期発見チェックリスト30
全部で30項目あり、5項目以上あるときは注意したほうが良いそうです。
- 車のキーや免許証などを探し回ることがある。
- 今までできていたカーステレオやカーナビの操作ができなくなった。
- トリップメーターの戻し方や時計の合わせ方がわからなくなった。
- 機器や装置(アクセル、ブレーキ、ウィンカーなど)の名前を思い出せないことがある。
- 道路標識の意味が思い出せないことがある。
- スーパーなどの駐車場で自分の車を停めた位置が分からなくなることがある。
- 何度も行っている場所への道順がすぐに思い出せないことがある。
- 運転している途中で行き先を忘れてしまったことがある。
- 良く通る道なのに曲がる場所を間違えることがある。
- 車で出かけたのに他の交通手段で帰ってきたことがある。
- 運転中にバックミラー(ルーム、サイド)をあまり見なくなった。
- アクセルとブレーキを間違えることがある。
- 曲がる際にウインカーを出し忘れることがある。
- 反対車線を走ってしまった(走りそうになった)。
- 右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった。
- 気がつくと自分が先頭を走っていて、後ろに車列が連なっていることがよくある。
- 車間距離を一定に保つことが苦手になった。
- 高速道路を利用することが怖く(苦手に)なった。
- 合流が怖く(苦手に)なった。
- 車庫入れで壁やフェンスに車体をこすることが増えた。
- 駐車場所のラインや、枠内に合わせて車を停めることが難しくなった。
- 日時を間違えて目的地に行くことが多くなった。
- 急発進や急ブレーキ、急ハンドルなど、運転が荒くなった(と言われるようになった)。
- 交差点での右左折時に歩行者や自転車が急に現れて驚くことが多くなった。
- 運転している時にミスをしたり危険な目にあったりすると頭の中が真っ白になる。
- 好きだったドライブに行く回数が減った。
- 同乗者と会話しながらの運転がしづらくなった。
- 以前ほど車の汚れが気にならず、あまり洗車をしなくなった。
- 運転自体に興味がなくなった。
- 運転すると妙に疲れるようになった。
以上です。これは高齢者ではなくてもありそうですが、前に比べてこうなったという観点で見るものですので、例えばもともと疲れやすい人が「運転すると妙に疲れるようになった」というのは別の理由かもしれませんね。
周りの目でしっかりと見ておいて、変化があったら気にしておきましょう。運転するとしたら問題がある項目もいくつかありますので、高齢ドライバーが身内にいる人は、決して軽く見ないほうがよいと思います。
最後に
警視庁が、高齢者の交通事故が多くなってきたので、周りの人が簡単にチェックできるリストを作ってくれました。
こういうチェックする項目が分かれば、周りも気にすることができますので、ぜひ有効活用して高齢ドライバーの交通事故を少しでも減らせるようにしていければと思います。
もちろん、本人が全く自覚がないときもありますので、そこはそれで頑張りましょう。○