日本郵便の発表通り、2017/06/01から一部郵便料金が値上げされました。
種類によっては大幅な値上げになり、よく使っている方や企業にとってはかなり大きな出費増につながることになります。ですが、この値上げに関しては致し方ないところもあります。すでに値上げされましたので、料金が値上げされたことを忘れて送らないようにしましょう。
日本郵便料金改定
日本郵便が発表した2017/06/01から料金が改定されたものは以下の通りです。
- 第二種郵便物(はがき)
- 定形外郵便
- ゆうメール
の3種類です。
第二種郵便物(はがき)
第二種郵便物は、はがき、往復はがき、年賀はがきがあります。はがきに関しては、長らく基本料金が一緒だったので(消費税は別)仕方ないところでもあります。
改定前 | 改定後 | |
---|---|---|
はがき | 52円 | 62円 |
往復はがき | 104円 | 124円 |
年賀はがき(注) | 52円 | 52円 |
年賀はがきは、年賀はがきを受け付けている期間(12/15~1/7)に年賀という文字を明確に書いて差し出したものです。それ以外のものは通常のはがきと同じになります。私製はがきによる年賀はがきでも郵便料金は52円ですが、ハガキサイズを超えないように注意しましょう。
長辺 | 短辺 | 厚さ | 重量 | |
---|---|---|---|---|
ハガキサイズ | 14cm~15.4cm | 9cm~10.7cm | - | 2~6g |
第一種郵便物
第一種郵便物のうち定形外郵便の料金が改定されます。規格が追加され、料金が2通りになりました。
規格:長辺34cm、短辺25cm、厚さ3cm、重量1kgでそれぞれを超えないこと
長辺 | 短辺 | 厚さ | 重量 | |
---|---|---|---|---|
新規格 | ~34cm | ~25cm | ~3cm | ~1kg |
になっています。
レターパックライト同じ規格(340mm×248mm×30mm)と思えば良いかもしれません。重さが1kgまでという制限がありますので、レターパックライト4kgよりは制限が大きいです。
なお、規格内の大きさの判断は、郵便局にあるサイズゲージの穴に通れば規格内、通らなければ規格外になるので、大きさが怪しい場合は窓口で出したほうが安心です。
区分 | 重量 | 旧料金 | 規格内 | 規格外 |
---|---|---|---|---|
定形郵便物 | 25gまで | 82円 | 82円 | - |
50gまで | 92円 | 92円 | - | |
定形外郵便物 | 50gまで | 120円 | 120円 | 200円 |
100gまで | 140円 | 140円 | 220円 | |
150gまで | 205円 | 205円 | 290円 | |
250gまで | 250円 | 250円 | 340円 | |
500gまで | 400円 | 380円 | 500円 | |
1kgまで | 600円 | 570円 | 700円 | |
1kg超~2kg | 870円 | - | 1,020円 | |
2kg超~4kg | 1,180円 | - | 1,330円 | |
郵便書簡 | - | 62円 | 62円 |
規格内が一部安くなっていますが、規格外は大きく料金が上がっています。
定形郵便
いわゆる普通の封筒です。こちらは変化がないので気にする必要はありません。
長辺 | 短辺 | 厚さ | 重量 | |
---|---|---|---|---|
定型サイズ | 14cm~23.5cm | 9cm~12cm | ~1cm | ~50g |
定形外郵便
定形外郵便は、ざっくりいうと定形郵便の規格に入っていないサイズや重量や形状の郵便物です。定形サイズの最小サイズよりも小さいもの、最大サイズよりも大きいものが定形外となります。特に最小サイズは忘れがちなので、注意しましょう。
今回の変更は、いままで重量で判断していたものに、さらに規格サイズが加わったという考えで概ね大丈夫です。
今までの料金は規格内での料金と基本は同じで、大きいものは新設された規格外料金となります。定形外の規格外などと覚えにくい感じになっていますので、もう少し分類名が整理されればありがたいと思います。
変更された金額を単純に見ると、規格内であれば360円のレターパックライトは「規格内定形外郵便の250g超~500g」よりは安いですね。今まで私は気づきませんでしたが、追跡もありますので規格内定形外郵便で250gを超えるのであればレターパックライトの利用の方が使い勝手が良いので切り替えて良いかもしれませんね。
郵便書簡
郵便書簡とはミニレターとも呼ばれるもので、専用の封筒型の便箋に文を書くことができるので、ハガキが1面とすると3面ほどの書くスペースをとることが出来ます。さらに紙片や写真も入れて送れるので、25g以下であれば郵便書簡のほうがお得な場合があります。
郵便書簡は専用の便箋封筒を使いますので、郵便局で購入することになります。官製はがきと同じように、切手は貼る必要はありませんが、その分失敗すると大変なので取扱いは注意しましょう。
ゆうメール
ゆうメールもあの規格が適用されて、規格外であれば送料が増えるようになります。
区分 | 重量 | 旧料金 | 規格内 | 規格外 |
---|---|---|---|---|
ゆうメール | 150gまで | 180円 | 180円 | 265円 |
250gまで | 210円 | 215円 | 305円 | |
500gまで | 300円 | 300円 | 400円 | |
1kgまで | 350円 | 350円 | 450円 | |
2kgまで | 460円 | - | 560円 | |
3kgまで | 610円 | - | 710円 |
主にカタログ配送などで使われているゆうメールですが、サイズの規格が入ったことであまり厚みのあるカタログなどになると規格外になって高くなる可能性があるということですね。
わかりやすく影響が出そうなのが、筒状にしたカレンダーの発送でしょうか。厚さ3cmという規格が出来たので、カレンダーではかなり料金が上がってしまいます。年末にカレンダーゆうメールで大量発送する場合は、かなりの料金アップになりそうです。
まとめ
これから定形外郵便やゆうメールを送る時は、「長辺34cm、短辺25cm、厚さ3cm、重量1kg」以内という大きさを意識しなければならなくなりました。市場にあるクリックポスト用の箱やレターパックライトが対応するので、それを使うと大きさを気にせずに送ることもできます。
通信販売やカレンダー発送でゆうメールをよく使う業者さんがかなり影響を受けそうですが、企業努力ということで送るためのパッケージなどを工夫して対応して欲しいところであります。