ESQUIRE Gi「Black-Tailored」

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エスクァイア特別仕様車「Black-Tailored」は通常タイプと何が違うかディーラーで聞いてきた

近頃特に勢いがあるトヨタ自動車ですが、ミニバンに興味があったのでとりあえず日本で1番売れているクルマメーカーのトヨタ販売店に行ってきました。

ミニバンのうち、試乗したのはエスクァイア。エスクワイアやらエスクワイヤなどと細かく言い間違えられる、非常に覚えにくい名前のクルマです。

トヨタのミニバンは売れ筋のヴォクシー、ノアという兄弟車があるのですが、今回からはエスクァイアが入って俗にノア三兄弟と言われるようになりました。その中のエスクァイアを試乗しに行ったのですね。

そのエスクァイアですが、気になったのは特別仕様車。エスクァイアの特別仕様車としてGi“Black-Tailored”  なるグレードが追加されています。

ウェブカタログはあるものの、普通のモデルと特別仕様車は何が違うのかを直接トヨタ店のスタッフに聞いてみました。

特別仕様車Gi“Black-Tailored” について

ブラックテーラード、ざっくり言うと「黒で仕立てた」モデルです。

ですので、普通のモデルよりは黒く仕上げられたところが多いモデルということになります。見た目豪華なモデルということで、ベースグレードはGi、HYBRID Giの2種になっています。

外装

  • フロントグリル周りがスモークメッキ仕上げ
  • ヘッドライトのエクステンションが黒
  • リヤゲートのエンブレムのところのガーニッシュがスモークメッキ
  • ドアミラーがメッキ仕様
  • フォグランプのベゼルが黒っぽいメッキ

内装

  • 通常モデルのルーフ内張り、サンバイザー、サポートハンドル、シートベルトなどのベージュの部分が軒並み黒に。黒くない部分がほとんどなし。
  • ドア、インパネなどにメッキの装飾が増えた。専用パネルもあり。
  • わかりづらいけれどシートが専用に

このように、基本は装飾などの見た目の変更になっています。

内張りのウィンドウのラインから上が、通常のエスクァイアではベージュですが、ブラックテーラードでは全て黒です。

ここは好みが別れる所ですが、「車内が明るいほうが良い」、「バーガンディ&ブラックが気に入っている」のであれば、ブラックテーラードはおすすめできませんが、内装色に関してはあまり気にならない方でしたら、ほぼ黒でもまったく問題ないと思います。

メッキ装飾も好みですので、内装重視の方はまず「通常モデルかブラックテーラードの違い」さらには「ファブリックシートか合皮シート」が良いかを先に確認しましょう。

トヨタ営業のセールストーク

ここで、トヨタのセールスマンが強調していたのが以下のとおり。

フォグランプがLEDになった

基本は「中が真っ黒です!」などの装飾の話で終わりましたので、お得度が出ているのはフォグランプになります。通常モデルのフォグランプはハロゲンですが、LEDになったのでお得です!とのこと。

  • 特別仕様車 HYBRID Gi“Black-Tailored”    3,295,963円(消費税込み)
  • HYBRID Gi 3,255,709円(消費税込み)

この差額分が40,254円なのですが、通常モデルにオプションでフォグランプをLEDにすると9万円しますよ!ということですね。

ハロゲンからLEDになれば、基本はランプが切れることを考えなくても良いですので、そういう意味では良いかもしれません。

価格差一覧は以下のとおり。

価格 価格
(北海道地区)
Black-Tailored  Black-Tailored
(北海道地区)
価格差  価格差
(北海道地区)
HYBRID Gi 3,255,709 3,303,229 3,295,963 3,343,483 40,254 40,254
Gi 2WD 7人 2,874,763 2,941,723 2,955,273 2,979,033 80,510 37,310
Gi 4WD 7人 3,079,963 3,146,923 3,160,473 3,184,233 80,510 37,310
Gi 2WD 8人 2,844,327 2,911,287 2,924,837 2,948,597 80,510 37,310
Gi 4WD 8人 3,049,527 3,116,487 3,130,037 3,153,797 80,510 37,310

ガソリン車のGiでは価格差が大きいのですが、HYBRID Giのみに標準でついているリヤオートエアコンが特別装備で追加されますので、その分上乗せされていると思われます。それでも、フォグランプのオプション価格差やドアメッキミラーを考えるとお買い得とも言えますね。

リヤオートエアコンも、フロントのオートエアコンと同じく手元で温度や動作モードの設定ができます。サブモニターにリアオートエアコンの設定が表示されますので、そこで調節しましょう。

Giでも北海道地区仕様(寒冷地仕様標準装備)はリヤオートエアコンがセットオプションなので安くなっていると思われます。リヤクーラーからリヤオートエアコン(リヤクーラー+リヤヒーター)というかなりのグレードアップですね。北海道仕様のHYBRIDGiとガソリンGiの差は謎です(汗。

エスクァイアはもともと標準グレード車の値段が高めですので、特別仕様車にしてもそんなに大きく値段が高くなることもなく、標準グレード車に特別仕様車と同じようなオプションをつけるとむしろ安くなります。ノアやヴォクシーと比べてもこれは同じ傾向があります。

ですので、特別仕様車を選ぶ事に関しては、内装や外装のデザインをあまり気にしない、もしくは特別仕様車のほうが好みであれば、オプション次第でお買い得になります。内装デザインの好みで選ぶとしたら、標準グレードと特別仕様車の選べる大まかに2種類あるということで好きな方を選びましょう。

ノーマルにフルオプションよりはお買い得とは言え、値引き無しで400万円くらいになってしまうので、要らない装備を含めて特別仕様車とノーマル車を検討することが必要ですね。

試乗の感想

試乗したのはハイブリッド Giです。試乗車がノーマル、展示車がブラックテーラードだったので両方内装も見ることができました。

運転時

発進はやはりトヨタハイブリッドですので静かです。アクセルを踏み込むとモーターとエンジンが動き出すので結構強めの加速をします。ハンドルを切っても素直に動いてくれているので、普段使う分には全く問題ないと思います。すこしサスペンションが硬めで突き上げ感があるような感じですが、その分、車酔いはしにくそうな感じです。

ブレーキはトヨタハイブリッドの癖があるので、慣れないとカックンカックンと止まることになります。スムーズに止まれるようになるにはかなりの修練が必要です。トヨタのセールスマンもこの点を言っていたので、結構お客さんに言われる点なのでしょう。

内装

内装の黒ずくめは、ノーマルのツートンよりは良いと思います。上半分がベージュというのは、よくよく考えるとツートンは少々違和感を感じます。ですが、ブラックテーラードのほうはスライドドアのインナーハンドルや昇降グリップも黒なので、見づらいかもしれません。

また、ノアやヴォクシーと比べると高級感が売りになっているところがあります。内装もステッチを入れたりと革製品のような感じで仕上げてあったり、黒く落ち着いたパネルにしたりと派手ではありません。ですが「高級感」であって「高級」ではないので、そこは仕方がありませんね。

外観

外観の好みはさておき、フロントマスクはかなり挑戦的・攻撃的なイメージという事になっていますが、実際みてみると結構気にならないものです。作りの基本はノアと変わらないのですが、一瞬でノアとエスクァイアが判別できるくらいの差があるのが流石だと思います。

オプションのラジエーターグリルも見たのですが、遠目ですと結構格好良く見えましたが、近くから見るとラジエーターやコンデンサが丸見えでスカスカな印象でした。通常のあのグリルであれば気になりません。

ホイールはアルミですがウエイトを打ち込むタイプですので、少し微妙な感じの外観です。

後部座席へのアクセス

後部座席の乗り込みやすさは、80系からは低床になっているので乗り込みやすくなっています。セカンドシートのレイアウト次第でサードシートにも楽に移動できるようになります。ロングスライドが結構効いていますね。ハンドルは黒いので物によっては見づらいです。高齢の方はハンドルが見えないという可能性があります。というか、言われました。

全体の感想

総じて言うと、トヨタセーフティセンスCはさておき、バランスが取れた良いクルマだと思います。基本の走りにおいては特に不満な点も無く、視界も悪くなく、燃費もそこそこです。うまくパッケージングしたトヨタらしいクルマですね。

まとめ

“Black-Tailored” は、その名の通り、黒に仕立てたというモデルになっています。

クルマは黒が多くなった分、メッキ部品が結構目立って鮮やかになります。また、全体として黒い色合いになってしまうのは、それぞれの方の好みが出てしまうかもしれません。

家族で乗ることが多い場合、特に高齢の方が乗る場合、チャイルドシートを使うくらいの子どもが居る家庭は、リアオートエアコンはあった方が良いと思いました。夏場でのクルマの暑さは結構なものでしたので、リヤオートエアコンがついているのが想像以上のプラスポイントです。

値段だけで言えば、高いグレードのエスクァイアでフォグランプをLED、リアオートエアコンに替える予定の人は、お得とも言えますので、参考にしてみてください。

  • この記事を書いた人

タコわさび

介護を見据えて平屋を建てて、自宅で働くように。後悔なく生きるために、様々なことを模索しています。 簡単なプロフィール プライバシーポリシー

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