セブン銀行ATMで偽造クレジットカードによる現金引き出しが一斉に行われたとニュースになりました。
セブン-イレブンにあるセブン銀行ATMによって、3時間の間に約14億円もの現金が引き出されたということで、かなり大掛かりの組織的な犯行となっています。なぜセブン銀行が狙われて現金を大量に引き出されたのでしょうか。
セブン銀行ATMの特徴
セブン銀行は、セブン&アイグループの銀行で、主にセブン-イレブン、イトーヨーカドー等のセブン&アイグループ店舗に置かれています。
nanacoやセブンカードも合わせて金融機関も経営することで、顧客の利便性とお得度を上げて囲い込むという戦略のもとなのですが、今回の犯行ではその便利さがうまく利用されていました。
24時間営業
セブン-イレブンは基本として24時間営業です。そのセブン-イレブンにATMがありますので、いつでも利用できます。コンビニの利便性を利用して銀行ATMも同じように利便性を上げているので、店員などが少ない深夜も犯行に狙われがちになります。
店舗数の多さ
セブン-イレブンは全国に1万店以上あります。そのセブン-イレブンそれぞれにATMが置かれていますので、ATMの数があればあるほど引き出せる現金の絶対量が多くなります。
海外クレジットカード利用可能
海外のクレジットカードをセブン銀行ATMで現金を引き出すことができます。今回の犯行では海外のクレジットカードを使えるセブン銀行ATMが狙われ、南アフリカの銀行「スタンダード銀行」の偽造クレジットカードが使われました。
今回の問題はどこに
偽造クレジットカードを犯行に使われて大量の現金が引き出されました。海外では一気に現金が引き出されると不正を監視しているシステムに引っかかって、途中で引き出しできなくなったりします。しかし、セブン銀行ATMに於いてはそういうシステムがあるのか無いのか、大量の現金引き出しもそのまま通っていたようです。
日本ではあまり例がないのか、そういう不正を監視することがあまり行われていないのかもしれません。3時間もそのまま引き出され続けると、不正監視をしているのであれば引っかかるはずなのですね。
そういう犯罪に日本は慣れていないのか、今回はうまく利用されてしまったようですね。
また、クレジットカードの偽造は、磁気ストライプでしたらすぐにできてしまいますが、ICカードは簡単には偽造できません。
今回の犯行では磁気ストライプを利用されていますので、海外のようにICがメインになっているような進んだところではそもそも犯行に及べなかったと思われます。日本は磁気ストライプが利用できないと話になりませんので、この先セブン銀行ATMで同じようなことが再び行われるかもしれません。
最後に
日本のカード社会は磁気ストライプが前提になっています。今後このような犯行が続くとすれば、再び日本で行われる可能性が高いです。
カードのスキミングも結構多くなってきていますので、日本のカード社会や銀行は世界に習ってICカード化をもっと加速しなければならないかもしれませんね。○